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発達障害の人でも勤めやすい職種、職場はどういうところがあるのか

更新日:2022年03月31日

発達障害の人は仕事をする上で困る事や、戸惑う事が普通の人よりも多い傾向にあると言われています。しかし、昔に比べて随分と発達障害という障害は受け入れられるようになってきました。自分の得意な分野の仕事に就いたり、苦手な部分を伝えて自分でも対策を取ったり、周りにフォローしてもらう事で随分と働きやすくなります。発達障害と一口に言っても、症状は人によって異なる障害です。自分に合った職場環境や職種を知ることは、仕事を続けていく上でとても大切です。また、自分に合った仕事に就くことで本来の能力を発揮できることにも繋がります。今回は発達障害の種類別に向いている仕事、向いていない仕事や環境を解説していきます。
 

発達障害の3分類

自分に合った就労移行支援事業所の探し方と選び方6つのポイントのタイトル画像

発達障害は大きく分けて3つに分類されています。それぞれに特性が違っているので、発達障害に向いている仕事と言っても人によって異なる事は覚えておかなくてはいけません。

 

発達障害は

ASD(自閉症スペクトラム)

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

LD(学習障害)

の3つに分類されています。

 

ASDは、昔は「自閉症」、「広汎性発達障害」「不特定型広汎性発達障害」、「アスペルガー症候群」とそれぞれの名前で呼ばれていましたが現在はASDという名前で纏められています。

 

以下に挙げる職業はあくまでも一例です。

人によって症状の違いもありますが、発達障害の人全般に向いているのはマニュアルがしっかりとある仕事だと言われています

 

ルールや指示がきっちりとしている方が働きやすいのです。

 

例えば、「〇〇をしたら次に〇〇をする」、「〇〇時までにこの仕事をやり終えて、終わったら〇〇さんに報告する」と具体的な手順、時間、場所、をしっかりと伝えて貰えると仕事がやりやすくなります。

 

発達障害を周囲に知ってもらい、仕事をする時にはこの事を会社や上司、同僚に伝えていると仕事がスムーズにできます。

 

また、会社に配慮してもらうだけではなく、メモの取り方などを自分でも工夫する事も大切です。

 

発達障害の方が転職活動する際には、実際に発達障害の方を採用した実績のある企業の求人から探してみるのがおすすめです。

ASDの人の特性と向いている仕事の探し方

ASDの人の特性

ASDの人の特性は、

・他人とコミュニケーションを取るのが苦手

・社会的な通念や空気感、表情から読み取ることが苦手

・こだわりが強い

 

ことだと言われています。

 

ASDの人の苦手なこと

大人数で行動する事を苦手としたり、冗談が通じない、空気が読めないと言われたりすることがあります。どのような仕事にも人間関係はありますが、他人と接する事が多くマニュアル通りにいかない仕事は向いていません。

 

ASDの人に向いている職業は?

ASDの方の場合、向いている職業は「他人と多くコミュニケーションを取る必要のない仕事」だと言えます。

 

また、ASDの人の特性として、1つの物事に抜群の集中力を発揮できるという特性もあります。

 

この特性を生かした仕事に就くことがおすすめです。例を挙げると、プログラマーや研究職、またデスクワークに限らず、同じことをコツコツと続ける工場のライン作業も向いています。

 

ASDの方を採用した実績のある企業の求人を見ると、あなたに合った仕事が見つかるかもしれません。

ADHDの人の特性と向いている仕事の探し方

ADHDの人の特性

ADHDの人の特性は、

・注意不足が多い

・落ち着きがない

・じっくりと考えずに行動に移してしまう

ことです。

 

ADHDの人の苦手なこと

仕事をする上ではミスが多かったり、遅刻欠勤などに気をつけなければなりません。この特性上、一人で完結させなければいけない仕事(電話対応など)や、集中力が続きにくいので同じことをコツコツと続けていく事は苦手とされています。

 

ADHDの人に向いている職業は?

向いている仕事は、旅行ジャーナリストや物作りに関する仕事や料理人などが挙げられます。

 

毎日同じ事をするのではなく、その日その日で違う事をできる職業だと集中力が途切れにくくなります。

 

ADHDの方を採用した実績のある企業の求人を見ると、あなたに合った仕事が見つかるかもしれません。

LDの人の特性と向いている仕事の探し方

LDの人の特性

LDの人の特性は、

・学習に関する特定の能力が欠けていて実行が困難である

という事です。

 

LDの人の苦手なことと向いている職業

LDの人は行動の特性というよりも、どの能力で苦手を感じるかで出来ないことが異なります。

 

「失読症」ならば文字を読むことができないといったように、読み、書き、計算など学習する上で必要な特定の能力で欠けています。知的能力には問題がありません。

 

そのため、視覚で物事を把握できるデザイナーやカメラマンなどが向いていると言われています。俳優として活躍されているトム・クルーズさんもLDの「失読症」です。台本が読めないので第三者に台本を読んでもらい、聞いて覚えるという手段で覚えているそうです。このように、LDの人は人によって苦手とする分野が違うため、自分で工夫することも大切になります。

 

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発達障害の人には難しいかもしれない職場環境や職種は?

ASD(自閉症スペクトラム)の方にあった仕事、働き方、周囲の接し方とはの画像

発達障害の人にはニュアンスを汲み取らなければならない場面があったり、他人と多くのコミュニケーションを取らなければならなかったり、自分で全ての采配をしなければならない仕事や環境は向いていないと言われています。

 

例えば、ASDの人は1つの物事にコツコツと集中して取り組むことができるため、職人も向いていると言われていますがフリーランスや自営業はおすすめできません。これはADHDの人にも当てはまります。なぜなら、自分で段取りや計画、経理を全てこなさなくてはならない自営業やフリーランスは、特性によって苦手だとされる部分をこなさなくてはならないからです。これは雇用されている場合も同じで、アドリブやニュアンスで行わなければならない事が多いほど、向いていない仕事や職場環境だと言えます。もちろん周囲の人のサポートがある場合や、苦手な部分を任せられる人がいる場合はこの限りではありません。

 

「自分一人で転職活動をするのは不安だ・・」

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そんな人は、障害者専門の転職エージェントに相談しながら二人三脚で転職活動を進めるのがおすすめです。

まとめ

向いている仕事ではない分野でも、どうしてもやってみたい、やりたい職業があるかもしれません。そういう時には、その職種に就いている、似たような障害のある人の話を聞いて参考にしたり、自分のこれまでの経験を棚卸しすることで、自分の得意不得意がわかるでしょう。

 

周囲に似たような障害のある人がいない、話を聞きに行くことのハードルが高い、という場合は、職場の口コミサイトなども参考になるかもしれません。

 

アンブレ: 障害、病気のある方の仕事・職場口コミサイト

 

最終的には、応募する前にしっかりと自分の苦手なところを把握して会社に伝える、自分でどうしたらできるのかを工夫する事が大切です。周囲の人もできること、できないことをしっかり伝えて貰えると対策が取りやすくなります。

 

般職の他に障害者雇用の仕事を利用することも一つの手段です。発達障害の人は自分に合った仕事が分からず、なかなか一つの職場で働き続けることが難しい人が多いという現状があります。自分だけではよく自分の特性が把握できなかったり、発達障害に理解のある職場を探したいと思った時には各市町村の発達障害支援センターやハローワーク、転職エージェントを利用してみましょう。
ASDの方を採用した実績のある企業の求人ADHDの方を採用した実績のある企業の求人をそれぞれ見て、どんな仕事が向いているのか考えてみるのもおすすめです。

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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