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アスペルガー症候群の人が向いてる仕事、仕事で生じやすいトラブルとその対策法を解説

更新日:2020年01月09日

アスペルガー症候群 向いている仕事・生じやすいトラブルやその対処法

アスペルガー症候群という言葉を聞いたことがある人は、少なくないと思います。アスペルガー症候群とは1944年にオーストリアの医師、ハンス・アスペルガー氏によって名付けられた障害で、自閉症の一種です。アスペルガー症候群は一般的に認知される以前は、「風変りな人」や「人間関係を築くのが苦手な人」として扱われることが多く、対処法も確立されていなかったため、本人も周囲の人も障害があることに気づかないまま長らく生きづらい思いをしていました。近年ではこのアスペルガー症候群という障害に対する認知度は上がってきているとはいえ、まだ十分とは言えません。ここでは、アスペルガー症候群とはどのような障害なのか、仕事をする上での注意点はどのようなものかなどについて詳しく解説していきます。

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ここではアスペルガー症候群の概要や代表的な症状、特徴やアスペルガー症候群の人が向いている仕事、向いていない仕事、仕事上で発生しやすいトラブルや対処法について解説していきます。

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群とは自閉症の一種で、神経発達障害であり、自閉症スペクトラムとして位置づけられることもあります。自閉症スペクトラムの特徴は「3つ組の障害」と呼ばれるものです。

 

3つの障害とは、

①社会性の障害

②言語コミュニケーションの障害

③想像力の障害(及びそれに基づく行動の障害)

です。

 

そのため、自閉症とアスペルガー症候群をはっきりと分ける基準は存在しません。強いて自閉症とアスペルガー症候群の違いを挙げるとすれば、アスペルガー症候群のほうが一見して障害があるようには見えづらいという事です。

その理由は、話も勉強も、人並みもしくはそれ以上にできるというケースがほとんどが理由として挙げられます。

子供のころに自閉症の症状が出ていても、成長するにつれてアスペルガー症候群の特色が強く出てくるといったケースもあります。

 

高機能自閉症と高機能広汎性発達障害という障害もありますが、これらもアスペルガー障害とほぼ同じ意味で用いられることがあります。

 

高機能自閉症とは、知的発達は正常な事をいい、これをアスペルガー症候群と同様に扱うかどうかについては、研究者により意見が異なりますが、ここでは同じものとして扱っていきます。

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アスペルガー症候群の原因

アスペルガー症候群の原因は、現在も研究が続けられていますが、未だにはっきりとした原因は分かっていません。

ただ一つ言えることは、「親の育て方やしつけとは無関係」という点です。

 

はっきりと原因が分からないアスペルガー症候群ですが、考えられる要因として遺伝があります。

近年、遺伝子の解析が進み、頻度は低いもののアスペルガー症候群に強い影響を与える遺伝子の同定により、患者に共通する発症のメカニズムが分かりつつあります。

 

アスペルガー症候群を含む自閉症に関連する遺伝子は数十個報告されていますが、さまざまな遺伝子が複雑に関連しているため、どの遺伝子がアスペルガー症候群の原因となっているかまでは特定できていません。

しかし、同じ遺伝子を持つ一卵性双生児が、2人とも広義の自閉症を発症している確立を調査した結果からも、遺伝的要因が高いことが考えられます。

この一卵性双生児に対する調査では、遺伝がアスペルガー症候群を含む自閉症の要因である確率は、60%から70%であるとした報告が寄せられています。

 

この調査から、アスペルガー症候群は遺伝的要素が強い障害であることが分かりますが、遺伝子が100%同じ一卵性双生児の場合でも、100%双子の双方がアスペルガー症候群であるとは限らないことから、遺伝以外の原因も考えられるということが分かります。

 

遺伝以外に考えられる原因として、環境的な要因が考えられます。

どのような環境が原因となっているかは今後の研究の課題となっているのですが、遺伝的な要因だけではなく環境的な要因も作用して、脳の機能に障害を引き起こし、アスペルガー症候群となると考えられています。

 

また、脳内の各部分の連携が上手く行かないため、健常な人に比べて脳の機能が低下し、アスペルガー症候群になるのではないかという説もあります。

 

それ以外にも、脳にはそれぞれの部位により異なる働きをするのですが、ある部位の働きに異常があったり、働きが弱かったりするためにアスペルガー症候群特有の症状が出るのではないかという考えもあります。

 

アスペルガー症候群の代表的な特徴

アスペルガー症候群の障害にはさまざまなものがあります。

主な症状は、

①社会性の障害

②言語コミュニケーションの障害

③想像力の障害(及びそれに基づく行動の障害)

の3つです。

 

社会性の障害とは、相手の気持ちを汲み取ったり、その場の空気を読んだり、暗黙のルールに気付きにくかったりといったものです。

それ以外にも自分の感情を表したり、自分の発言や行動が他人に与える影響を想像することが困難な人も多いため、その場にそぐわない発言をしてしまい、雰囲気を壊してしまうこともあります。

 

言語コミュニケーションの障害とは、アスペルガー症候群の人は言葉の理解や使い方に独特の特徴があるため、他人とのコミュニケーションを取ることが難しいことを言います。

具体的には、本で覚えた独特な言い回しを使う、文脈や間接的な表現の理解が苦手であるため相手の発言の裏が読めない、ユーモアやお世辞、皮肉や比喩を理解することが難しいなどのものがあります。

それ以外にも、耳から入ってくる情報の処理が苦手なため、会話についていけないといった症状もあります。

 

想像力の障害(及びそれに基づく行動の障害)とは、決まった手順やスケジュールに強いこだわりを持つため、新しい人や状況になれる事が困難であり、予想外の事態に対して臨機応変に対処することができず、不安に駆られたり、時にはパニックに襲われてしまう事を言います。

 

このパターン化した興味や行動の中には、物事の一部分にこだわり過ぎるあまり全体像を把握することが困難な人もいます。

 

このような症状に対人関係の困難さが加わることで、人付き合いを避け、自分ひとりで好きなことに没頭することを好む人が多いことも、アスペルガー症候群の特徴の一つです。

 

以上3つの特徴(障害)のあらわれ方は人によりさまざまです。

障害により、アスペルガー症候群の人たちの中には生きづらさを感じ、うつ病や不安障害などの二次障害を引き起こすことがあります。二次障害からさらにパニック障害や社会不安障害、統合失調症などを発症する恐れもあります。

 

二次障害は時間の経過とともに悪化することが多いため、できるだけ早く対応することが望ましいとされています。二次障害への治療としては、薬物療法のほか、必要に応じてカウンセリングや認知行動療法がおこなわれることがあります。

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アスペルガー症候群の特徴

アスペルガー症候群には、こだわりが強い、急な物事の変更に対して臨機応変に対応することができない、要領が悪いなどの特徴があります。

 

一見、悪くとらえがちなこれら特徴ですが見方を変えるとその強みが明らかになってきます。

例えば、こだわりの強さは、納得ができるまで物事に取り組んだり、ルールや時間などを厳格に守るといった長所として見ることもできます。

 

障害のない人に比べて、非常に記憶力が良いという特徴を持つ人もいます。この記憶力の良さも、こだわりの強さから過去への執着もまた強く、感覚が過敏であるため物事の印象が残りやすいため、アスペルガー症候群の特徴として現れることもあるのです。

アスペルガー症候群の子どもが駅名や地名などを詳細に記憶できるのも、この特徴の現れかたの一つと言えるでしょう。

 

物事に強いこだわりを持つことで、興味を持った事柄に対しては強い集中力を発揮します。興味を持った事柄に対してはとことんまで追求するため、深い知識を持っている人がいることも少なくありません。

他人が嫌がるような根気を必要とする事柄に対しても、アスペルガー症候群の人は興味を持てる事柄に関しては強い集中力を発揮して、成果を上げることもできます。

 

アスペルガー症候群の特徴の中には、感覚過敏があり、聴覚や視覚が鋭敏であるため日常生活に支障をきたすこともあります。しかし、この特徴も見方を変えれば「独自の感性や想像力を持っている」と捉えることもできます。

そのため、アスペルガー症候群の人の中には、音楽や芸術、文学などクリエイティブな分野で自分の感性を生かした仕事をしている人もいます。

 

このように、アスペルガー症候群の人の特性は、日常生活を送るのには不便であることが多いものの、その特性を上手に利用することで、仕事などの面においてほかの人以上の成果を上げることも不可能ではありません。

アスペルガー症候群の人が向いている仕事・職種

アスペルガー症候群の特性を生かすことができる仕事は、このような特徴でまとめられます。

 

・作業工程の全てまたはほとんどを一人で行う仕事

 

・論理的分析と事実に関する強い記憶力を生かすことができる仕事

 

・強い集中力を生かすことができる単純作業の繰り返しを行う仕事

 

 

具体的には、プログラマーやデザイナー、建物などの整備管理、校正者などです。

また、研究者や技術者、学者などもアスペルガー症候群の人が向いてる職業であるといえます。

 

しかし、全てのアスペルガー症候群の人がこれらの仕事に向いているというわけではありません。

アスペルガー症候群の人が持つこだわりや集中力を良い方向に向けるには、その人本人が「興味が持てる」分野であることが重要だからです。

アスペルガー症候群の人が興味を持てる分野で、上記のような特徴を持つ作業を行う仕事であれば、その人に向いている仕事であると言えるでしょう。

 

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アスペルガー症候群の人が向いていない仕事・職種

アスペルガー症候群の人は、3つの障害により、言葉の裏にある相手の真意を推し量ったり、お世辞を言ったり言われたり、急な予定変更に対する臨機応変な対応などのことが不得意な場合があります。

 

それ以外にも、身だしなみに気を配ったり、集団行動、マルチタスクが苦手な場合も多くあります。

 

そのため、柔軟な対人スキルが必要な接客業や、短時間で多くの業務を行う必要があるレジ業務、複数の注文を同時進行でこなす必要がある料理人や配膳などの仕事は、アスペルガー症候群の人には向いていない職業であるといえます。

アスペルガー症候群の人が仕事上で発生しやすいトラブル

アスペルガー症候群の人は、強いこだわりを持っていることがほとんどです。そのため、先輩や他の社員のアドバイスや意見を受け入れず、自分の中のルール(こだわり)を優先したり、自分のミスを認められなかったり、綺麗好きが高じすぎて職場の整理整頓や掃除に没頭してしまい、本来の仕事が手につかなくなってしまったりといったことがあります。

 

それ以外にも身だしなみを整えることに無頓着であるため、同じ服を着続けたり、季節外れの服装で出社したりすることもあります。

 

また、皮肉や冗談が通じない、会社内の暗黙のルールを理解できない、相手の発言を言葉通りに受け取ってしまうといった人間関係のトラブルも考えられます。

 

さらに、仕事のプロセスが変更になった場合にも、新しい方法になじみにくいという傾向もあります。

アスペルガー症候群の人が仕事上で気を付けるべき対策法

アスペルガー症候群の人は、職場で同僚との意思疎通が上手くできない、マニュアル化されていなかったり、口頭で指示されたりした仕事の内容が上手く理解できない、「こだわり」通りに仕事をしても上手く結果が出ないといった事などが挙げられます。

 

同僚との意思疎通がうまくできない場合には、思ったことをそのまま口に出すのを慎み、聞き役に徹する事で解決の糸口が見つかりやすくなります。

それでも相手との意思の疎通が上手くいかず、関係が悪化しそうな場合には、上司など第三者に相談してみましょう。

その時にも自分の意見を優先せず、相手のいうことをきちんと聞いてアドバイスに従うことで同僚との関係改善を行うことができます。

 

また、マニュアル化されていない仕事や口頭で指示された仕事については、自分でメモをとり、独自のマニュアルを作成し、仕事の指示をしてくれる人に確認するようにしましょう。

このように文書化することで、作業の流れが理解しやすくなります。

 

こだわりにとらわれすぎて仕事をしても思ったように結果が出ないといった場合には、仕事の進め方についていくつかの「代替えオプション」をあらかじめ用意しておくことをお勧めします。

 

このように、仕事上でのトラブルに対する対応策を自分で準備しておくことで、失敗してもリカバリーを行うことが可能になります。

まとめ

ここまで、アスペルガー症候群の原因や症状、特徴、向いている仕事・向いていない仕事、起こりやすいトラブルやそれに対する対処法について解説してきました。

 

アスペルガー症候群の人は見た目に分かりづらいこともあり、なかなか障害として認知されづらく、そのため社会から「変な人」と認識されて疎外されてしまうこともあります。

 

周囲の人にアスペルガー症候群に対して正しい認識を持ってもらうとともに、自分でも自らの障害を認識し、それによって起こり得るトラブルに対する対処法を身につけるよう心がけましょう。

 

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atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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