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発達障害のある人はプログラマーに向いている!発達障害とプログラミングの関係と相性とは

更新日:2021年09月14日

2005年に発達障害者支援法が施行されてから、障害の早期発見と早期療育のが積極的に行われるようになりました。ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー症候群)の人の持つ特性は、プログラミングを行う上で非常に有利に働くことがあります。本記事では発達障害のある人がプログラマーに向いている理由について詳しく解説していきます。

 

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発達障害とプログラミングの関係性とは

発達障害には、三種類あります。この三つの発達障害には、それぞれ異なる特徴があります。

発達障害の中でもASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)のある人には、独自の強いこだわりがあるが、コミュニケーションや上手に対人関係を構築することが難しいといった特徴があります。

 

IT業界の中には、「シリコンバレー症候群」という言葉があります。シリコンバレーは、カリフォルニア州北部に位置するサンフランシスコのベイエリア地域南部を指す言葉で、世界でも巨大なハイテク、イノベーション、ソーシャルメディア企業が集まる地域として知られています。

 

このシリコンバレーで働くプログラマーのうち少なくとも一割、グレーゾーンの人も含めると約半数以上が発達障害または発達障害の傾向があると言われています。そのシリコンバレーにおいて、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)のある人を、しばしば「シリコンバレー症候群」と呼ぶ事もあります。ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)のある人たちがシリコンバレーを支えているのです。

 

開発部のプログラマーやエンジニアの中には、コミュニケーションの癖が強く、そのミーティングの中では空気の読めない発言や行動が多いと言われています。しかしそのような特徴があっても、シリコンバレー症候群の人材はとても優秀な人が多いことも事実です。

 

このような、IT関係の仕事をしている人の中には、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)である人が多いのですが、その中にはMicrosoft社を創立したビル・ゲイツ氏や、アップルコンピューターを立ち上げたスティーブ・ジョブズ氏、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏などがいます。これらのIT界の著名人たちは、しばしば天才といわれます。

 

いずれの天才たちも子どものころから知的には優れた能力を発揮する一方で、他人とのコミュニケーションが苦手であったり、衝動的な行動を取ってしまうことにより周囲の人たちと上手く協調していくことが出来なかったりといった苦労があったといいます。

 

そのような生きづらい環境にあっても、生まれ持った才能を磨き続け、こだわりを貫き、また環境にも恵まれたことからその才能を開花させることができたのです。

 

現在私たちがIT技術の恩恵を受けることが出来るのも、彼らの才能とASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)が持つ特性によるものと言っても過言ではないでしょう。

 

発達障害とプログラミングの類似性

発達障害の中でも、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人はプログラムを組むことに向いているといえます。

 

それはASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人が持つ特徴と、プログラムの特徴に類似性があるためです。

 

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人は、ある特定の物事に強いこだわりを持つことは前述しました。そのこだわりは、ある一定の規則性にこだわるといったものです。

 

例えば、歩行者用の青信号が点滅しだしたら必ず赤になるといったことや、踏切の遮断機が下りたら必ず電車が来るというようなことです。

 

このように1つの出来事が起こると、もう1つの決まった出来事が起こるというような規則的な事柄へのこだわりが、プログラムを組む上で非常に有利に働きます。なぜならプログラムも、このような1対1の対応に近いためです。

 

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発達障害のある人がプログラマーに向いている理由

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人の特徴は、1つの物事に深くこだわり追求することで、一般の人より強い集中力を発揮することができることです。自身の強い集中力を持ってより良いプログラムを作ろうとする傾向があります。

 

また、感情的な表現よりも論理的かつ規則性に沿ったルールの中で物事を考える事を得意とする傾向があるので、この点においてもプログラムを組むことに向いていると言えるでしょう。

 

そのため、ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人はプログラマーに向いているケースが多いのです。

 

 

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人の中には興味がある分野に関して徹底的に強い集中力をもって没頭する傾向があり、根気強く作業を続ける事が得意な人が多くいます。

 

このような特徴から得意分野においては、非常に高い成果をあげることも不可能ではありません。その強いこだわりという特徴から、普通の人が見落としてしまいがちな細かな部分に着目し、斬新なアルゴリズムを生み出す創造力もあります。

 

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人の中には高い知能と共に優れた記憶力を持つ人も少なくないため、新しいプログラミング言語を普通の人よりも短い時間でマスターすることも可能です。

 

このように、プログラミングに関してのスキルアップに必要な集中力と記憶力に優れたASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人は、優れたプログラマーになる素質を持っているといえます。

 

チームワークを必要とする業種では、高い成果をあげることは難しいかも知れませんが、1人で作業を行うことが多いプログラマーという職種にASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人が就くということは、非常にメリットが多くなります。

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発達障害者が持つ可能性は?

アメリカのシリコンバレーのIT業界で、いわゆるシリコンバレー症候群の人が大いに才能を発揮し、多大な成果をあげている発達障害の方も多くいます。

 

 

 

日本においても、シリコンバレー同様ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)をはじめとした発達障害の人が持つ特徴に着目し、その人が持つ特徴を活かすことができる職種への就労支援が少しずつではありますが、広がりを見せてきています。

 

上手に対人関係を築く事と協調性を保つことを苦手とする発達障害の人が、営業などの仕事に就いても成果をあげることは難しいでしょう。

 

障害の特徴から、同僚や取引先と良好な関係を結ぶことが出来ず、就職後一年で3.5人に1人が退職してしまうというデータもあります

 

このような状況から、発達障害の人が持つ独自の特徴や能力を上手く引き出すことが出来る環境を整え、企業への定着率を上げようと社内の改革を行っている企業も増えてきています。

 

発達障害のある人は、その障害の特徴から生きづらさを感じている人も少なくありません。しかし、その特徴を周囲の環境を整えることでプラスに転換し、日々進化し続けるIT業界でその特徴を才能として遺憾なく発揮できるような社会へと変化してきています。

 

「自分は発達障害だから…」と悲観的になることなく、自分の障害が持つ特性を正確に把握し、その特性を活かすことで社会に貢献することも出来るのです。

 

 

「プログラミングはやったことがない…」「仕事で使ったことがない…」という場合でも、身に着けたり経験を積むことでことで広がる可能性があります。

 

しごとLABOを運営するatGP(アットジーピー)には、自身の障害の理解を深めながら未経験からWeb制作のスキルを身に着けることのできる就労移行支援事業所「ジョブトレIT・Web」を運営しています。

 

 

無料の説明会なども実施しているので、気軽にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。

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まとめ

ここまで、発達障害とプログラミングの関係性について解説していきました。

発達障害の中でも特にASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)を持っている人は、プログラマーとしてその特性を活かし、大きな成果をあげることも不可能ではないことがお分かりいただけたと思います。

 

 

そのためには周囲の協力や理解とともに環境の整備などの配慮も必要になってきます。

 

 

発達障害は「障害」の一つとされていますが、その特徴に合った職業に就くことで、非常に高い能力を発揮する可能性を持っています。

 

 

ASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群)の人は、その特徴を活かしてプログラマーを目指してみることも視野に入れておくと良いでしょう。

 

 

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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