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突発性難聴の症状や原因とは?仕事に影響が出てしまった時の対応法

更新日:2021年07月21日

突発性難聴 症状や原因とは?仕事に影響が出た時の対応

突発性難聴は、突然起こる難聴のことで、早期発見と治療を行うことで聴力をもとの状態に戻すことができる可能性が高い病気です。しかし治療が遅れてしまうと本格的な難聴になってしまいます。本記事では、突発性難聴とはどのような病気か、原因や治療法、り患した際の仕事や日常生活での対処法について解説していきます。

突発性難聴ってどんな病気?その代表的な症状とは

突発性難聴とは、何の前触れもなく左右どちらかの耳または稀に両方の耳が聞こえにくくなる病気のことです。

音を上手く聞き取ることができない難聴(感音難聴)のうち、原因がはっきり分からないものを総称したもののことを突発性難聴といいます。

 

少々古いデータですが、2001年の厚生労働省の調査によると、全国で一年間に35,000人の突発性難聴の患者が出ていると推定されています。

年齢的には30歳代から60歳代の人に多く発症し、発症率に男女差はあまりありません。

 

 

主な症状や特徴

【突然聞こえなくなる】

突発性難聴の最大の特徴は、なんの前触れもなく耳が聞こえづらくなる、または聞こえなくなるという点です。

朝起きたら昨日と違いテレビの音が聞こえにくくなっていたり、電話中に急に相手の声が聞こえづらくなっていたりと、その症状への気づき方はさまざまです。

聞こえにくさの程度も人によって異なり、全く聞こえなくなる人もいれば、高音の部分だけが聞き取りづらくなるなどの場合もあります。

一部の音域の音のみが聞こえづらくなる人は、自分が突発性難聴にかかっていると気付くのが遅れるため、病院に行くのが遅れてしまい、症状がさらに悪化してしまう危険もあります。

 

 

・【放置すると悪化する】

突発性難聴は放置すると悪化していくので、そのままにしておいても症状が好転することはありません。

また、突発性難聴の発症と前後して耳が詰まった感じや耳鳴り、めまいなどを感じることもありますが、このような症状を感じるのは発症時のみで、メニエール病のように繰り返しこのような症状が続くこともありません。

 

厚生労働省の突発性難聴の定義は、「突然の、文字通りの即時的な難聴、または朝目が覚めて気付くような難聴。ただし、難聴が発生したとき、就寝中や作業中など、自分がその時何をしていたかが説明できるもの」とされています。

 

 

・【完治できるのは1/3程度】

突発性難聴になった患者のうち、三分の一が完治、三分の一が回復しても難聴が残り、三分の一が回復しません。その理由は、突発性難聴という病気が、発症してから約1か月で症状が固定してしまうためです。

 

そのため早期の発見と治療が非常に大切になってくるのですが、発症後2週間以上経過した場合や高度の難聴を認める場合、回転性のめまいを伴う場合、高齢者や10才以下の子供が発症した場合には、予後が悪くなる可能性が高くなります。

突発性難聴になる原因

突発性難聴が起こるシステムは、音を感じ取って脳に伝える役割をしている有毛細胞が傷つくことで音が聞こえにくくなる、または聞こえなくなるというものです。

 

 

ウィルス感染と血流障害

原因は、まだはっきりとは分かっていませんが、ウイルス感染による血流障害により有毛細胞に血液を送っている血管の血流が悪くなること原因ではないかと考えられています。

 

ウイルスの感染とは、何らかのウイルスが内耳に入ってしまうことで炎症を起こしてしまい、機能障害が生じる事です。

 

発症前に風邪を引いていたり、ストレスを抱えていたりしてウイルスに感染しやすい状態にあることが多いため、ウイルスが原因と考えられています。

 

 

内耳の出血や血管のけいれん

耳の内耳にある血管が詰まり血流が遮断されたり、出血や血管のけいれんによる原因も考えられます。

 

この血管や血流が原因となる突発性難聴は、ストレスや過労、食生活や生活習慣の乱れにより、血流障害が起こるため発症すると考えられています。

 

そのため、ストレスなどを避けることが突発性難聴の予防につながるとも言われています。

 

また、糖尿病や心臓病などによる血流障害も原因の一つではないかと推測されます。

 

突発性難聴にはどのような治療法があるの?

突発性難聴を発症した場合には、どのような治療を行えばよいのでしょうか?

 

治療は薬物によるものと、生活習慣の改善によるものの2つがあります。

 

 

薬物による治療

薬物による治療は、副腎皮質ステロイドの内服や点滴による投与が一般的です。それ以外には血管拡張薬やビタミンB12製剤、代謝促進薬などを合わせて使うこともあります。

 

副腎皮質ステロイド剤を使う上で、胃潰瘍や糖尿病の持病がある人は投与を慎重に行う必要があります。特に糖尿病の人は副腎皮質ステロイドにより一時的に血糖値が上昇するため、糖尿病の症状がひどくなる恐れがあるためです。

 

糖尿病の人に副腎皮質ステロイドを使用する場合には、糖尿病の専門医と連携し、血液検査を行いながらインシュリンの量を増やすなどの措置を取らなければなりません。

 

 

 

生活習慣の改善

突発性難聴の原因にストレス過多が考えられる場合には、十分な安静も効果的です。

 

 

 

受診の遅れが症状の悪化につながる

このような治療を続けても症状が改善しない場合には、ステロイド鼓室内注入療法という耳の中にステロイドを注入する方法や、高圧酸素療法といった治療法もあります。

 

突発性難聴にはこのような治療法がありますが、何より大切なのは聞こえに異常を感じたら速やかに耳鼻科を受診することです。

 

 

受診が遅れると、このような治療を行っても聴力が回復する確率が低下してしまいます。また、ストレスが原因であっても薬物療法は必要であり、ただ安静にするだけでは症状は改善しないので、必ず早い時期に耳鼻科を受診するようにしましょう。

 

 

突発性難聴の患者は、原則として症状を感じたその時から48時間以内に入院し、治療を始めることが望ましいとされています。

 

症状が軽度の場合は通院での治療も可能ですが、突発性難聴の治療には安静と投薬治療、投薬による副作用の管理が非常に重要になるため、入院してからの治療が望ましいのです。

 

ストレスや過労、睡眠不足が原因の場合にも、入院してゆっくりと休養を取ることが大切です。突発性難聴の患者をストレス源から隔離し、生活リズムや食生活を整えることも立派な治療の一環です。入院期間は大体1週間から2週間と考えておけば良いでしょう。

突発性難聴を発症したら仕事は休んだほうがいい?

突発性難聴の治療は、症状に気付いてから治療を始めるまでの時間が早ければ早いほど治癒率は上がります。

 

そのため聞こえの異常を感じたら、「何をおいてもまず病院」というぐらいの気持ちで耳鼻科を受診する必要があります。

 

一般的には聞こえの異常を感じてから1週間以内に耳鼻科を受診するのがベターですが、それよりも早いに越したことはありません。

 

しかし、一般的な会社勤めの人はなかなか耳鼻科を受診するタイミングが掴めないことが考えられます。

 

「この仕事が片付いたら病院へ…」などと考えているうちに、発症から受診までの期間が長くなり、結果として難聴などの後遺症が残ってしまう恐れもあります。

そのような事態を防ぐためにも、まずは耳鼻科を受診するために半日でもよいので会社をお休みしましょう。

 

そこで異常が見つからなければ、また日常生活に戻ることができますが、突発性難聴の診断が下りた場合には、医師に診断書を書いてもらい、それを会社側に提出して医師が指示した期間は会社を休んで治療に専念することをお勧めします。

 

通院でも治療できるなら、会社を休む必要はないのではないかと考える人もいると思います。

 

しかし、通院であれ入院であれ、突発性難聴を治療するにあたって休養は、投薬治療と同じぐらい重要な要素となります。

 

通勤しながら通院治療も行うとなると、安静状態を保つことはできません。

 

将来の自分に突発性難聴の後遺症を残さないようにするためにも、会社側に突発性難聴の特徴と治療法についてよく理解してもらい、治療中は会社を休んで、通院治療であってもなるべく自宅で安静を保つようにしましょう。

 

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突発性難聴の人の仕事や日常生活での対処法

突発性難聴により耳が聞こえづらくなった場合、聴覚障害をいかに受容するか、ということが大きなテーマになってくるものと思われます。聞こえていた自分から、聞こえなくなった(あるいは聞き取りづらくなった)という喪失感があります。

 

誰もがたどる道ではないですが、まず失聴したというショックを受け、そこから立ち直りのきっかけを見つけ、聞こえない自分を「受容」し、改めて聞こえない自分として社会に適応していく、こうした「受容」の過程を渡るまでにどれくらいかかるかによって社会復帰までの期間が変わってきます。

 

 

今の自分のままで社会に貢献していく、あるいは活躍していくか、という視点に立つためにはそこにはまず自分の「聞こえ」がどんな状態なのかを他者に伝える力が必要になります。

 

人の聞こえの程度はさまざまである以上、自分の様態を詳しく知り、言葉で説明できるようになることは、よりよく生きる上で大切な作業となります。

 

そうして自己理解を深め、自分なりの対処法を創出し、職場や家庭など周囲の理解を少しずつ得る中で、難聴になる前の状態に近い生活に戻していくこともできるようになるでしょう。

 

 

具体的な対処法

日常生活における具体的な対処法の例としては以下が挙げられます。

 

・自律神経の安定を図るために生活習慣を改め、ストレスの少ない生活リズムを整える

 

・周囲の人の理解やサポートを受けるために、自分の聞こえの状態について「自分説明書」を用意する

 

・会話の中で聞き取れなかった部分があったときに、遠慮なく聞き直す

 

・気の置けない友人、家族に聞き直しや、話しかけかたについて理解を得る練習をする

 

 

職場における具体的な対処法の例としては、上記に加え以下が挙げられます。

 

・自分の聞こえの状態に即した合理的配慮により、働きやすい環境を整えてもらえるようにする

 

 

合理的配慮とは、障害がある人とない人が平等に人権を享受し行使できるよう、個々の特徴や状況に応じて発生する障害または困難さを取り除くための、個別の調整や変更のことを言います。

 

 

突発性難聴により、聞こえに困難がある人に対する合理的配慮の具体例としては以下が挙げられます。

 

・同僚に騒がしいところでの電話や会話が難しい事を伝える

 

・会議の内容を要約してもらったりする

 

・自分の働く席を雑音が少ない場所に移してもらう

 

・要約筆記者を派遣してもらう、またその場合には事前に専門用語などについて打ち合わせをしてもらえるようにする

 

・重要なことは口頭ではなくメールや文書で伝えてもらう

 

・会議などで聞き取りが困難になることが予想される場合、事前に休息を取らせてもらい体調を整える

 

このように周囲の理解とサポート、合理的配慮を受けながら自分の現在の耳の聞こえ方によって生じる不都合に対処していきましょう。

 

 

聞こえの障害は、「目に見えない障害」のため、誤解されやすい障害です。

また、聞こえない、聞こえにくいことで周りの情報が入ってこないことで協調性を求められる場面ではことさらしんどい思いをするケースもあると思います。

 

 

そうした事態を少しでも軽減するうえでも、周囲の理解を得るための「自分説明力」を身につけることがとても重要になります。

このような対処方法については、地域の聴覚障害専門の就労支援センターや、聴覚障害専門の就労移行支援事業所などに相談に行くのもよいでしょう。

 

 

まとめ

ここまで、突発性難聴の症状や原因、治療法や突発性難聴になってしまった場合に会社を休むべきか、その後の生活や職場での対処法について解説してきました。

 

突発性難聴になった場合、後遺症を残さないためには、まず何をおいても早急に耳鼻科を受診すること、もし後遺症が残ってしまっても、適切に対処することで日常生活や仕事上の不都合を軽減させることができることを覚えておきましょう。

 

 

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atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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