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就労継続支援B型の仕事内容は?平均工賃や1日のスケジュールをご紹介

更新日:2026年03月31日

しっかり解説!就労継続支援B型ってどんなところ?

就労継続支援B型という福祉サービスがあるのをご存知でしょうか? この就労継続支援B型の福祉サービスの内容を簡単に解説すると、障害や難病のため、一般企業で働くことが困難な方へ、適切なサポートを行いながら軽作業を中心とした働く場を提供するというものです。ここでは、就労継続支援B型の内容について詳しく解説していきます。
 

就労継続支援B型とは

就労継続支援とは、障害者総合支援法に基づいた障害福祉サービスにおける福祉的就労(※)のうちのひとつです。就労継続支援には「A型」と「B型」の二種類があります。

 

※福祉的就労とは、就労支援施設などで障害福祉サービスを受けながら働くことを指します。

 

就労継続支援B型は、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供するサービスです。働くために必要な知識やスキルを身につけられるよう訓練をしたり、支援を受けたりすることができます。

 

就労継続支援B型事業所では「生産活動」をおこない、その対価として「工賃」を受け取ることができます。生産活動の内容は事業所によって異なりますが、農作業や部品加工などの軽作業が多く、同じ就労継続支援でもA型と比べてより細分化された作業をおこなう場合が多いです。

就労継続支援A型とB型の違いは?

就労継続支援A型とは、一般企業などで働くことが困難であるものの、一定の支援があれば雇用契約に基づいて働ける方を対象にしたサービスです。就労継続支援B型と同様に、障害者総合支援法に基づいた障害福祉サービスにおける福祉的就労です。

 

働くために必要なスキルを身につけたり、支援を受けたりできる点は就労継続支援B型と同じですが、大きな違いは「雇用契約を結ぶかどうか」という点です。就労継続支援A型の場合は事業所と雇用契約を結ぶため、最低賃金が保障されています。

 

就労継続支援B型は、障害福祉サービス受給者証が支給されており、希望する事業所に空きがあれば利用することができます。一方で、就労継続支援A型を利用するためには、上記に加えて書類選考や面接もあります。対象年齢は原則18歳以上65歳未満です。

就労継続支援B型と一般就労の違い

一般就労と就労継続支援B型の大きな違いは、「雇用契約の有無」にあります。

 

一般就労は、企業と直接契約を結ぶ働き方です。労働基準法が適用されるため、最低賃金以上の給与が保障されます。企業の規定に合わせた勤務が求められ、経済的な自立を目指すことが主な目的です。

 

対してB型は、一般企業での就労が困難な方が福祉サービスとして利用する場です。雇用契約を結ばないため、対価は「工賃」として支払われ、最低賃金は適用されません。その分、体調に合わせて短時間から自分のペースで働けるのが利点です。

 

まとめると、一般就労は「労働者としての自立」を、B型は「サポートを受けながらの社会参加や訓練」を重視しています。

就労継続支援B型の仕事内容とは?

就労継続支援B型事業所では、企業等からの「受託作業」や「請負業務」、あるいは独自に展開する「自社事業」といった多様な形態を通じて、利用者の方々に生産活動(作業)の場を提供しています 。

 

厚生労働省が実施した令和5年度の調査報告書によると、B型事業所が取り組んでいる主な生産活動の割合は以下の通りです 。

就労継続支援B型における生産活動では、「軽作業」が63.6%と最も高い割合を占め、続いて「清掃」が27.8%、「雑貨製造」が23.1%の順に多くなっています 。

 

事業所の職員は、利用者の作業支援を行う「指導」の役割に加え、安定した生産活動を維持するための環境調整や経営管理も担っています 。

事業所の職員の方から受けられる支援

就労継続支援B型事業所では、職業指導員や生活支援員といった専門スタッフが、利用者の自立に向けて「働く場」と「生活の場」の両面から一人ひとりに寄り添ったサポートを行います。

 

生産活動(仕事)を通じた作業支援

軽作業、清掃、調理、自主製品の制作など、個々の能力やその日の体調に合わせた作業を提供します。職員が手順を丁寧にレクチャーし、無理のないペースで「働く喜び」や「工賃を得る達成感」を積み重ねられるよう指導・配慮します。

 

一般就労に向けたステップアップ支援

将来的に一般企業への就職を目指す方には、ビジネスマナーやコミュニケーションなどの基礎スキルの習得を支援します。ハローワーク等の関係機関と連携した情報提供や、面接練習、履歴書の添削といった具体的なアドバイスも受けられます。

 

日常生活の自立と体調管理のサポート

安定して活動を続けるための土台作りとして、規則正しい生活習慣の定着や体調管理に関するアドバイスを行います。また、対人関係の悩みや日々のストレスについての相談にも応じ、本人が安心して通い続けられる環境を整えます。

 

目標達成に向けた計画と支援

利用者一人ひとりの「なりたい姿」を実現するために、事業所では計画的な支援を行っています。

 

まず、サービス管理責任者が本人やご家族と面談し、現在の状況や将来の希望を丁寧にヒアリングします。これに基づき、目標や支援内容を明記した「個別支援計画」が作成されます。計画作成後も定期的なモニタリングを行い、「目標に対して順調か」「現在の支援が合っているか」を常に確認します。状況の変化に応じて柔軟に計画を修正しながら、一歩ずつ着実に目標達成へと導く体制が整っています。

 

利用者のご家族の方のお悩み相談

事業所の支援対象は、利用者本人だけではありません。ご家族が抱える不安や悩みに対しても、相談支援の窓口が開かれています。

 

「将来の生活への不安」や「家庭内での接し方」といった切実な悩みに対し、専門的な知見からアドバイスを行います。また、必要に応じて地域の相談支援専門員や自治体、他の福祉サービスとの橋渡しを行い、家族全体の負担を軽減できるよう努めます。
事業所によっては「家族会」などを通じ、同じ境遇のご家族同士が繋がり、情報を共有できる場を提供しているケースもあります。

就労継続支援B型 1日の作業スケジュール

B型事業所は雇用契約を結ばないため、体調や通院の都合に合わせた柔軟な通所が可能です。以下は標準的なタイムスケジュールの一例です。

 

10:00|登所・朝礼

事業所に到着後、まずは検温や体調確認を行います。朝礼ではその日の作業内容やスケジュールを共有し、スムーズに活動を始められるよう準備します。

 

10:15|午前の作業(適宜休憩あり)

軽作業、清掃、ハンドメイド作品の制作、PC入力など、個々の個別支援計画に基づいた作業に取り組みます。集中力が続くよう、途中で15分程度の小休憩を挟むのが一般的です。

 

12:00|昼食・休憩

事業所が提供する給食や持参したお弁当を食べます。午後の活動に向けて、仲間と交流したり一人で静かに休んだりと、リラックスして過ごす時間です。

 

13:00|午後の作業

午前の作業の続きや、新しい工程に取り組みます。職員が巡回しているため、分からないことがあればすぐに相談できる環境です。

 

15:00|片付け・清掃・終礼

使った道具の整理整頓や作業スペースの清掃を行います。最後に1日の振り返りを行い、日誌の記入などをして活動終了となります。

 

15:30|退所・帰宅

各自の体調や送迎バスの時間に合わせて帰宅します。

 

事業所によってスタート時間や休憩のタイミングが違う場合もありますが、無理のないスケジュールが組まれていることが多いです。「毎日通うのは不安」「午前中だけ活動したい」という方でも、週1回や1日1時間からのスタートが可能です。職員と相談しながら、少しずつ生活リズムを整えていくことができます。

就労継続支援B型の平均工賃・報酬単価っていくらくらい?

就労継続支援B型では雇用契約を結ばないため、賃金ではなく「工賃」という対価が支払われます。この工賃には最低賃金を保障しなければならない決まりはないため、多くの事業所では最低賃金を下回る額が支払われています。

 

最新の調査によると、令和6年度の全国平均工賃(月額)は 24,141円 となっており、前年度からさらに上昇しています。

工賃は年々上昇傾向にありますが、依然として事業所ごとの格差が大きいという課題もあります。過去の調査データでは、上位25%の事業所が平均約2.8万円以上の工賃を支払っているのに対し、下位25%の事業所では約6,000円程度にとどまるなど、約4.5倍近い開きが見られます。

 

もちろん、事業所の選定基準は工賃だけでなく、支援内容も重要ですが、この背景を加味して利用する事業所を選定しましょう。

就労継続支援B型の対象者ってどんな人?年齢制限はあるの?

就労継続支援B型の福祉サービスを受けることができる人は、以下の条件のいずれかに当てはまる必要があります。

 

1.  就労経験がある者であって、年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが困難となった者

2. 50歳に達している者または障害基礎年金一級受給者

3. 1及び2に該当しない者で、就労移行支援事業者等によるアセスメントにより、就労面に関わる課題等の把握が行われている者

 

出典:障害者の就労支援について

 

この三点から分かるように、就労継続支援B型の福祉サービスを受けるためには必ずしも障害者手帳を持っている必要はありません。

また、利用者の年齢の上限もないため、高齢者であっても利用が可能です。

 

しかし、就労経験がある、または就労移行支援事業所を利用したときに就労に関する課題などが把握されている必要があります。なので、原則、特別支援学校などを卒業後すぐに就労継続支援B型事業所で働くことはできません。

 

就労継続支援B型の福祉サービスを受けるためには、以上の条件を満たしている必要があるため、一度お住いの市区町村の福祉窓口に相談してみることをお勧めします。

 

就労継続支援B型の利用に向いている人

就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに自分のペースで働けるのが最大のメリットです。一般就労やA型事業所への通所が現状では難しい方にとって、大切なステップアップの場となります。

 

具体的にどのような方がB型の利用に向いているのか、主な特徴を3つにまとめました。

 

● 体調や体力に不安があり、短時間から始めたい人

「毎日フルタイムで働くのは自信がない」「週1〜2回、数時間から少しずつ体を慣らしたい」という方に最適です。雇用契約がないため、その日の体調に合わせた柔軟な通所が認められやすい環境です。

 

● 一般就労やA型事業所での勤務が困難だった調

過去に一般企業や就労継続支援A型で働いた経験があるものの、人間関係や仕事のプレッシャー、体調悪化などで離職してしまった方に向いています。まずはB型で「働く自信」を取り戻すリハビリテーションとしての活用が可能です。

 

●「働く場」とともに「居場所」を求めている人

単に収入を得るだけでなく、社会との繋がりを持ちたい、他者とのコミュニケーションを少しずつ増やしたいというニーズにも応えます。専門スタッフのサポートを受けながら、安心して過ごせるコミュニティとしての側面も持っています。

 

就労継続支援B型の利用が向いていない人

就労継続支援B型は、柔軟に働ける一方で、目的や状況によっては他のサービス(A型や一般就労など)の方が適している場合があります。利用が向いていないとされる主なケースを3つにまとめました。

 

● 一定以上の収入(経済的自立)を強く希望する人

B型事業所は雇用契約を結ばないため、最低賃金が保証されません。全国平均の工賃は月額2.4万円程度であり、この収入だけで自立した生活を送ることは困難です。「しっかり稼ぎたい」「社会保険に加入したい」という方は、最低賃金が保証されるA型事業所や一般就労が向いています。

 

● 単調な作業の繰り返しに耐えられない人

多くのB型事業所での作業は、シール貼りや袋詰め等の単純な反復作業が中心です。知的好奇心が強く、新しいスキルの習得や複雑な課題解決にやりがいを感じる方にとって、B型の作業内容はモチベーションの維持が難しくなる傾向があります。専門スキルを活かせる場を検討すべきでしょう。

 

● すでに体調が安定しており、フルタイム勤務が可能な人

B型は「働くためのリハビリ」の側面が強いサービスです。週5日・1日8時間の勤務ができる体力が備わっている場合は、B型に留まるよりも、就労移行支援を利用して短期間で一般企業への就職を目指す方が効率的です。

就労継続支援B型の利用方法・利用料金について

利用料金は世帯収入により以下のように設定されています:

※世帯収入の考え方:

・18歳以上の障害者:障害のある方とその配偶者の合計所得

・18歳未満の障害者:障害のある方とその両親の合計所得

就労継続支援B型の事業所を選ぶポイント

就労継続支援B型事業所を選ぶ際の重要なポイントは以下の通りです:

 

①作業内容

・自分に合った作業内容か

・無理なく続けることができそうか

・見学や体験利用の機会があるか

 

②事業所の支援方針や雰囲気

・スキルアップ重視か、継続性重視か

・サポート体制の充実度

・事業所の雰囲気や他の利用者との相性

 

③働き方や工賃

・工賃の金額

・勤務時間や通所日数の柔軟性

・経済的支援の併用可能性

 

④アクセス

・通所のしやすさ

・交通費の負担

・自治体による交通費助成の有無

就労継続支援B型のメリット・デメリットについて

就労継続支援B型のメリット

就労継続支援B型事業所を利用する最大の魅力は、「働くこと」を通じて社会と繋がりながら、自分らしい生活の土台を築ける点にあります。主な4つのメリットを詳しく解説します。

 

1. 自分の体調や体力に合わせて働け一

雇用契約を結ばないため、自分の体調や体力に合わせて柔軟に働けます。「1日1時間だけ」「週1日から」といった短時間利用も可能で、無理のない範囲で社会参加の第一歩を踏み出せます。

 

2. 一般就労に向けた準備ができる

将来的に一般企業への就職を目指す方にとって、生活リズムを整え、働く自信を取り戻す「準備期間」として活用できます。ブランクがある方も、焦らず着実にステップアップを目指せる環境です。

 

3. 多方面からの手厚い支援を受けられる 

作業の指導だけでなく、生活習慣の改善や対人関係の悩み、さらにはご家族の相談まで、専門スタッフから多角的なサポートを受けられます。将来の不安を一人で抱え込まず、伴走者と共に歩める安心感があります。

 

4. 自分に合った事業所選びができる 

全国にあるB型事業所の作業内容はカフェ、PC事務、農業、手芸など多種多様です。事業所ごとに雰囲気や得意分野が異なるため、自分の興味や「やってみたい」という意欲に合わせて、通うのが楽しみになる場所を探すことができます。

 

事業所ごとに雰囲気や得意分野が異なるため、自分の興味や「やってみたい」という気持ちに合わせて、通うのが楽しみになる場所を探すことができます。

 

 

就労継続支援B型のデメリット

デメリットは工賃の安さです。前述したように就労継続支援B型事業所で得ることができる工賃の平均月額は 24,141円なっており、決して高額であるとは言えません。

 

しかし、体調や能力の向上により利用時間を増やしたり、作業効率を挙げることによりこれ以上の工賃を得ることも不可能ではありません。

 

また、工賃も各事業所や作業内容によって異なるので、そのような作業内容などの違いによってはさらに高額の工賃を得ることができる可能性もあります。

 

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就労継続支援B型の仕事に関するよくある質問

Q:就労継続支援B型は、どういった人が利用できますか?

A: 障害や難病を患っている方で、一般企業や就労継続支援A型での勤務が現状では難しい方が対象です。「週5日働く自信がない」「まずは短時間から社会に慣れたい」という方が、自身の体調に合わせて無理なく活動できます。なお、B型には年齢制限がないため、幅広い年代の方が利用しています。

 

Q:具体的にどのような仕事(作業)ができるのでしょうか?

A: 事業所によって多種多様です。伝統的な農作業やパン・お菓子作り、部品の検品・袋詰めといった軽作業だけでなく、最近ではWEBサイト制作や動画編集、データ入力などのIT作業に特化した事業所も増えています。自分の興味や「やってみたい」という気持ちに合わせて選ぶことができます。

 

Q:1ヶ月の工賃(報酬)はいくらくらい貰えますか?

A: 厚生労働省の調査によると、令和6年度の全国平均工賃は月額24,141円です。雇用契約を結ばないため、法律上の最低賃金は適用されませんが、近年は工賃向上への取り組みにより上昇傾向にあります。事業所によって「月額数千円」から「5万円以上」まで幅があるため、見学時に実績を確認することをおすすめします。

まとめ

ここまで、就労継続支援B型とはどのような法律に基づく福祉サービスなのか、どのような人が利用できるのか、仕事内容や平均工賃、サービス利用までの流れなどについて解説してきました。

就労継続支援B型の概要についてお判りいただけたことと思います。

 

就労継続支援B型は雇用契約を結ぶことなく、自分の体調や体力に合わせて利用できるため、障害者や難病を持つ人、高齢者などの中でも生産活動や社会参加を行うことができるサービスです。

 

就労継続支援B型ごとにさまざまな作業を行い工賃を得ることができるため、事前に事業所のサービスや作業の内容をよく調べてから、利用する就労継続支援B型事業所を選ぶようにしましょう。

 

atGPエージェント

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。

【監修者:戸田 重央プロフィール】
株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。

企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。
2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。

その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。
聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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