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軽度身体障害とは?軽度身体障害者の就職・転職方法を解説

更新日:2022年03月25日

軽度身体障害者とは?軽度身体障害者の就職・転職方法を解説

身体障害の種類には、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、内部障害の4種類に、身体障害が重複した重複障害があります。このうち軽度の身体障害とは、身体障害者程度等級の5級と6級または7級に相当するものを言います。このような軽度の身体障害は補装具を利用することなどで障害をある程度補うことができるため、自立した生活を行うことも不可能ではなく、また就労に関しても問題がないケースがほとんどです。ただし、日常生活や仕事においては障害のない人と全く同じように行うことが難しいケースもあるため、周囲の理解や配慮が必要となるケースもあります。

軽度身体障害者の方が直面する課題

身体障害の種類には、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、内部障害の4種類に、身体障害が重複した重複障害があります。

 

このうち軽度の身体障害とは、身体障害者程度等級の5級と6級または7級に相当するものを言います。

 

このような軽度の身体障害は補装具を利用することなどで障害をある程度補うことができるため、自立した生活を行うことも不可能ではなく、また就労に関しても問題がないケースがほとんどです。

 

ただし、日常生活や仕事において健常者と全く同じように仕事を行うことが難しいケースもあるため、周囲の理解や配慮が必要となるケースもあります。

軽度身体障害者の方が直面する課題

軽度身体障害のある方は、仕事に就くにあたって課題に直面することがあります。

 

ここでは、軽度身体障害のある方が直面しやすい課題について解説していきます。

 

 

業務の範囲が制限される

軽度身体障害には視力が弱いことで小さな文字が見えにくかったり、耳が聞こえにくいことで相手の声を正確に聞き取ることが難しいため同僚とのコミュニケーションや電話対応が難しかったりといった理由で業務の範囲が制限されることがあります。

 

通勤が大変

軽度身体障害のある方は、通勤にも不便を感じることが多々あります。

例えば視力が弱いために道の段差に気付かず転倒してしまったり、耳が聞こえにくいため駅のホームのアナウンスが聞き取りづらかったりなどといったことが考えられます。

 

また、軽度身体障害は外見からその人に障害があることが分かりにくいことから、電車内などで長時間立っていることが難しい場合でも、優先席を利用しにくいといった問題があります。

 

自家用車で通勤する場合でも障害の特性によっては長時間の運転が危険なケースもあります。

 

 

職場の理解を得づらい可能性がある

軽度身体障害のある方は、抱えている障害が軽度でありまた外見から障害の有無が分かりにくい方もいるため、職場で一緒に働く人や職場自体から理解を得ることが難しいケースもあります。

 

このような場合には、障害のない方と同じ仕事を行い同等の成果を挙げることを要求されることもあり、職場への長期定着が難しくなることも予想されます。

 

精神的な負担がかかる

軽度身体障害のある方が仕事をする場合、障害が「軽度」であるため職場や周囲の人から十分で適切な合理的配慮を受けることが難しいケースがあります。

 

このような場合には、軽度身体障害のある方が精神的な負担を抱えてしまうことも考えられます。

 

また、障害者を初めて雇用する会社で働く場合には、会社側がどの程度の合理的配慮を行えば良いか十分に把握できずに、結果として腫れ物に触るような扱いになることもあるため、このような場合にも軽度身体障害のある方の精神的な負担となることもあります。

 

この精神的負担が重なると、心の病気になってしまうことも考えられます。

一般採用か障害者枠採用か

軽度身体障害のある方が仕事に就く場合に、一般採用と障害者採用のどちらを選ぶべきなのでしょうか。

この2つの採用方法にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、それをしっかりと把握して自分に合った採用方法で働くことをおすすめします。

以下に、一般採用と障害者枠採用のメリットとデメリットについて解説していきます。

 

 

一般採用のメリットとデメリット

一般採用の一番大きなメリットは、求人の数や職種が多いということです。

 

また、仕事の内容や求められる成果は健常者の方と同等なので、昇進や昇給の機会にも恵まれ、健常者と同じ給与をもらうことができます。

 

ただし、周囲の人や職場自体から配慮を受けることは難しいため、働くにあたって職場から合理的配慮を受けたいという方には向いていない採用方法であるといえます。

 

障害者枠採用のメリットとデメリット

障害者枠採用で就職した場合、入社時から自分に障害があることを職場側が理解していることから、「障害を隠さなければならない」というプレッシャーに悩まされる必要がありません。

 

また、職場側に合理的配慮を求めることができ、障害の特性上行うことが難しい業務に関しては免除してもらうなどの配慮を受けることも可能です。

 

勤務時間に関する配慮によっては、残業等を避けることができるため、一般採用の場合と比べて体力を大幅に消耗することもなく障害による体調の悪化を防ぎながら長期に渡って就労しやすいというメリットもあります。

 

しかし、障害者枠採用にもデメリットはあります。

それは、求人数や職種が一般採用と比べて非常に少ないという点です。

また、正社員ではなく契約社員としての求人も多くなります。

 

さらに障害の特性によってはさまざまな業務内容は時間に関して配慮を行う必要があるため、一般採用の場合と比較すると給与が低い傾向があります。

 

このようなメリットとデメリットがある障害者枠雇用ですが、職場や周囲の人から配慮を受けながら長く安定して仕事をしたいと考えている方には、障害者枠採用のほうがおすすめであると言えるでしょう。

 

軽度身体障害の方が働きやすい環境とは?

軽度身体障害のある方が働きやすい職場とは、どのようなものをいうのでしょうか。

ここでは、その特徴について解説していきます。

 

バリアフリー環境が整っている

軽度身体障害のある方の中には、社内をスムーズに移動することが難しいという特徴のある障害のある方もいます。

 

そのような方は、バリアフリー環境が整っている職場を選ぶことで、社内の移動をスムーズに行えたり、作業を行う際も自分一人で行うことができたりするため、このような環境が整った職場を選ぶとよいでしょう。

 

 

融通が利きやすい

軽度身体障害のある方の中には、決まった日に通院を行う必要がある方もいます。

 

その決まった日が平日など職場の出勤日である場合でも、通院のためにお休みをとることができるなど、出社日についての融通をきかせてくれる企業を選ぶようにしましょう。

 

また、長時間仕事を続けることが難しいという特性のある障害のある方が、就業時間中に休憩をとることを認めてもらうことができるかどうかなど、自分の障害に合わせて就労条件に配慮を行ってくれるかどうかも確認しておきましょう。

 

 

身体障害者の方が働いていた実績がある

身体障害者が働いていた実績のある職場の場合、障害のある方に対しては仕事をスムーズに進めるために配慮を行う必要があるということを経験として知っている職場が多くなります。

 

とくに身体障害者の方が長期に渡り定着して就労している場合には、適切な配慮がなされている職場である可能性が高いため、そのような職場を選んで就職または転職活動を行うことをおすすめします。

 

 

福利厚生が充実している

福利厚生が充実しているという点も、軽度身体障害者が働きやすい職場の特徴のひとつです。

 

福利厚生の中でも有給休暇取得率が高かったり、給与形態が大企業に準じているなどが重要になります。その理由は、障害の特性により平日に通院を行う必要がある場合に有給休暇を取りやすい、障害者枠採用であっても比較的高い給与を得ることができる、といったことにあります。

軽度身体障害の方に向いている仕事

軽度身体障害のある方には、どのような仕事が向いているのでしょうか。

ここでは、軽度身体障害のある方に向いている仕事について解説していきます。

 

事務仕事

事務仕事はどこの企業でも必要な仕事で、デスクワークであり移動の機会も少ないことから、軽度身体障害のある方に向いている仕事です。

 

現に障害者枠採用での職種の多くが、この事務仕事です。

 

 

コールセンター

コールセンターの業務は、自分から電話をかけたりまたかかってきた電話に対応したりする仕事です。

 

聴覚に障害のある方には(軽度であったとしても)難しいと思われるかもしれませんが、難聴用の電話を使用することで、耳に障害のある方でも行えるようになる仕事です。

 

この仕事もデスクで行うため、移動の機会が少なく体力を消耗しないことから、軽度身体障害のある方におすすめの職種であると言えます。

 

 

ITエンジニア

軽度身体障害のある方には、パソコンなどのプログラムの仕様を決め設計を行うITエンジニアが向いています。その理由は、主にパソコンを使って作業を行うためです。

 

また、コロナ禍の現在では打ち合わせもリモートで行うことが多いため、クライアントの会社まで出向く必要もなくなり、ますます移動を行う機会が減少しているため、移動に不安がある軽度障害者の方にはおすすめです。

 

システムエンジニアとして働く上で資格を取るなどの方法でスキルアップをすると、一般的な障害者枠採用の場合よりも高い給与を得ることができる可能性が高まります。

 

 

デザイナー

デザイナーと一口に言っても、デザインするものはさまざまです。

しかし、近年ではそのデザイン作業のほとんどがパソコンを使って行うため、デザインを行う発想力と使用するソフトの扱いに関する知識があれば、軽度身体障害のある方も障害のない方と同等に働くことが可能です。

 

軽度身体障害の方の就職転職活動の流れとポイント

働き方を選ぶ

まずは一般採用での求人と、障害者枠採用での求人のどちらの求人を選ぶかを決める必要があります。

仕事をするにあたって職場側から配慮を受けたい場合には、障害者枠採用の求人を選ぶことをおすすめします。

 

 

求人を探す

求人を探す方法には、ハローワーク、転職エージェント、就労移行支援事業所を利用することができます。

これらの機関では、障害の程度や必要な配慮を考慮したうえで、軽度身体障害のある方に適した職場を紹介しています。

 

 

転職サポートを受ける

求人を探す際に利用できる機関では、求人を紹介してくれる以外にも模擬面接や提出書類の添削、就職後に困りごとがあった場合に相談に乗ってくれるなどのサポートを行ってくれます。

 

このようなサポートを積極的に利用して希望する職場に入社し、長期就労を目指しましょう。

 

 

軽度身体障害の方の転職のポイント

軽度障害のある方が転職する場合には、その仕事が自分に向いているかということ以外にも、自分の障害に適切な配慮を行ってくれる職場を選ぶことが重要になります。

 

そのためには自分が抱える障害の特性をしっかりと把握して、自分にはどのような配慮が必要かを知っておく必要があります。

 

atGP(アットジーピー)とは

atGP(アットジーピー)とは、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する各種障害者就職および転職支援サービスの総合ブランドです。

 

20年以上障害者の就職や転職の支援を行ってきた日本の障害者雇用のパイオニアともいえる存在が、このatGPです。

 

atGPの就職や転職に関するサービスは、基本的に無料で受けることができます。

 

障害や難病のある方に将来のビジョンも含めて、ひとりひとり異なる不安や悩みに関して専属のエージェントが二人三脚で寄り添い、サポートを行います。

 

軽度身体障害のある方が就職や転職をしたいと思った際にには、atGPに相談することをおすすめします。

 

atGPエージェント

まとめ

ここまで、軽度身体障害のある方の就職や転職について解説してきました。

 

軽度身体障害のある方が働きやすい職場の特徴や、向いている職種についてお分かりいただけたと思います。

 

軽度身体障害のある方の中には障害に対する合理的配慮が必要ないために、一般採用での就職を行うことが可能な方もいらっしゃいますが、合理的配慮が必要な場合には、無理をせず障害者枠採用での就労を目指すことをおすすめします。

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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