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車いすの方が就職・転職をする際に気をつけたい点・向いている職種は?

更新日:2022年03月24日

車いすの方が転職・就職する際気を付けたい点・向いている職種

日常生活や仕事を行っていくうえで不便を感じることが多い、車いすを利用している方は、就職や転職を行う場合にはどのような点に注意し、またどのような流れで就職や転職を行えば良いのでしょうか。本記事では、車いすを利用している方の就職や転職について詳しく解説していきます。

車いすの方が働く際に直面する課題

車いす用の駐車場の写真

 

車いすを利用している方は、働くにあたってさまざまな課題に直面することがあります。
ここでは、車いすの方が働く際に不便であると感じることや、課題となることについて解説していきます。

 

 

通勤が大変

車いすを利用している方は、ラッシュアワーの公共交通機関を利用することが非常に困難です。また自家用車での通勤を行う場合にも、まず自分の障害の程度に対応した状態にカスタムした自家用車を自動車教習所に持ち込んで教習を受け運転免許をとる必要があるため、運転免許証の取得までのハードルが非常に高くなっています。

また免許を取得することができても職場が遠くにある場合、長時間の運転は非常に危険をともないます。

このように、車いすの方はスムーズに通勤することが難しいといった問題を抱えています。

 

社内での移動が大変

車いすの方が無事通勤の問題をクリアすることができても、次に社内での移動が難しいといった問題が出てきます。

社内のデスクとデスクの間隔が狭かったり、設備が完全にバリアフリー化されていない場合には、さらにその困難さは増してしまいます。

それでも会議室やお手洗いへの移動が必要な場合には、同僚などのサポートを受ける必要が出てくることも考えられます。

 

業務の範囲が限定される

車いすの方は、立ち上がることが困難または完全にできないため、立ち仕事や移動の多い作業を行うことが難しく、できる業務の範囲が限定されてしまいます。

こうなるとほぼデスクワークしか選択肢がなくなってしまいますが、その場合にも長時間デスクの前に座ったきりになるため、少し移動したりして気分転換を行うことも困難です。

 

精神的な負担

車いすを利用している方が、職場に上手く溶け込むことができないと言った悩みを聞くことも少なくありません。

その理由は、周囲の人に必要以上に気を使ってしまうケースと、周囲の人が障害に対する理解が乏しく、職場で心身ともに辛い思いをするケースの2つに大別できます。

このような事柄から精神的な負担を感じてしまい、それが重なると心も病気につながることも考えられます。

 

車いすの方が働きやすい企業や職場とは

車いすを利用している方が働きやすい企業や職場とは、どのようなものでしょうか。

ここでは、車いすの方が働きやすい企業や職場を選ぶ際のポイントについて解説していきます。

 

バリアフリー環境が整っている

どのような人でもお手洗いや休憩、会議などの理由で社内を移動することがあり、これは車いすの人でも同様です。

 

バリアフリー環境が整っている会社であれば、車いすの方でも自分一人で自由に移動することができるため、社内で感じるストレスを軽減することができます。

 

周囲の人の手を借りずに移動できるということで、精神的な負担が軽くなりその職場で長く定着して働き続けることが可能になります。

 

時短勤務が可能

 

車いすを利用している方は、平日に通院する必要があったり、出勤時や退勤時にラッシュアワーを避ける必要があります。

 

そのため、一般の社員とは異なる時間帯に出勤や退勤を行う必要があり、時には通院のためにお休みする必要も出てくるでしょう。

 

時短勤務や勤務時間を自分で調節できるフレックス制を採用している企業や職場を選ぶことで、通院などのプライベートな事柄と仕事を両立させることができます。

 

身体障害のある方が働いた実績がある

過去にその企業や職場で、身体障害のある方が働いた実績があるかどうかという点も重要なポイントのひとつです。

その職場や企業にこのような実績があれば、障害のある方と働く場合には必ず特別な配慮が必要であるということが周知されているためです。

このような職場であれば、車いすを利用している方でもにスムーズに働きやすくなる可能性が高くなります。

 

 

福利厚生が充実している

 

転職や就職を希望している企業や職場の福利厚生が充実しているかという点も、就職や転職の前にしっかりと確認しておきましょう。

 

特に、車いすの方が平日に通院するためにお休みをとることができるかといったことなども確認しておくことをおすすめします。

 

車いすの方に向いている仕事とは

車いすの方には、どのような仕事が向いているのでしょうか。
ここでは、車いすの方におすすめの仕事について解説していきます。

 

事務仕事

事務仕事は主にパソコンを使った業務になるため、車いすの方でも問題なく業務を遂行することができるでしょう。

しかしWordやExcel、PowerPointなどのソフトの扱いに長けている必要があるため、これらの使い方を勉強しておく必要があります。

 

 

コールセンター

コールセンターの仕事は、電話応対がメインで動き回る必要もないため、車いすの方に向いている仕事であるといえます。
また、シフト制を採用している企業も多いため、通院などの予定にあわせてシフトを決めてもらうことも可能です。

 

ITエンジニア

車いすの方はエンジニアの中でも、パソコンなどのプログラムの仕様を決め設計を行うITエンジニアが向いています。
その理由は、主にパソコンを使って作業を行うためです。

 

デザイナー

デザイナーという仕事も、デザインするものは服だけではなくグラフィックやゲームなどその対象は多岐にわたり、その多くはパソコンを使って作業を行うので、独自の世界観をお持ちの車いすを利用している方におすすめの仕事です。

 

経理や総務など

経理や総務といった仕事も、ほぼ全ての業務をパソコンを使って行うため、車いすを利用している方におすすめの仕事です。

 

車いすの方におすすめの転職の流れとポイント

ここでは、車いすを利用している方の転職の流れとポイントについて解説していきます。

 

1.働き方を選ぶ

車いすを利用している方は、「一般枠」と「障害者枠」の2種類の求人から自分の転職先を選ぶことができます。

 

一般枠では、障害のない人と同様の仕事を行うため多くの職種から仕事を選ぶことができ、昇進や昇給の機会もありますが、周囲の人や職場からの理解を得にくいため、車いすを利用している方には向いていないといえます。

 

一方、障害者枠の場合には、障害があることを前提に仕事をすることになるため、周囲からのサポートや理解を得やすく、働きやすい環境を得ることができます。

 

 

2.求人を探す

求人を探す方法としては、ハローワークや転職エージェント、就労移行支援事業所を利用するという3つがあります。

 

ハローワークや転職エージェントは一般枠以外にも、障害者雇用のみを扱っている窓口や障害者の転職専門のものがあるため、このようなところを利用することをおすすめします。

 

また、転職に際し勤怠の安定やスキルに不安がある方は、就労移行支援事業所を利用しながら転職活動を行うとよいでしょう。

 

 

3.転職サポートを受ける

ハローワークや転職エージェントは、車いすを利用している方が転職を行う場合に、転職する方にマッチした企業を紹介してくれる以外にも、模擬面接や必要書類の添削などのサポートを行ってくれます。

 

これは、就労移行支援事業所でも受けることができるサポートなので、自分に合った求人の探し方を見つけたら、希望の職場に転職できるようにこのようなサポートを利用することをおすすめします。

atGP(アットジーピー)とは

atGP(アットジーピー)とは、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する各種障害者就職および転職支援サービスの総合ブランドです。

 

20年以上障害者の就職や転職の支援を行ってきた日本の障害者雇用のパイオニアともいえる存在が、このatGPです。

 

atGPの就職や転職に関するサービスは、基本的に無料で受けることができます。

 

障害や難病のある方に将来のビジョンも含めて、ひとりひとり異なる不安や悩みに関して専属のエージェントが二人三脚で寄り添い、サポートを行います。

 

車いすを利用している方が就職や転職をしたいと思った場合には、atGPに相談することをおすすめします。

atGPエージェント

まとめ

ここまで、車いすを利用する方が転職や就職を行う際に注意すべきポイントと、向いている職種、求人の探し方などについて解説してきました。

車いすを利用している方は、転職先を選ぶ際に注意すべきポイントが多いことや、転職や就職を行う際にサポートを受けることができる機関があるという点についてお分かりいただけたと思います。

 

さまざまな人や機関のサポートを受けながら、長期就労が可能な働きやすい職場への就職や転職を目指しましょう。

atGPエージェント

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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