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リウマチでも働ける?仕事をする際の注意点と症状が重い際の休職の仕方とは

更新日:2022年03月18日

リウマチによる関節の痛みや腫れ、変形に悩んでいる方は日本に約数十万人いるといわれており、そのような方々の中にはリウマチにより日常生活や仕事に支障を来さないよう細心の注意を払って生活されている方も多くいます。リウマチとはどのような病気であり、リウマチのある方はどのような点に注意して仕事をすればよいのでしょうか。本記事はリウマチのある方が仕事をするうえで注意すべき点と、リウマチの症状がひどくなり、休職を希望する際にどのような方法を取るべきかといった方法について解説していきます。

リウマチとは

リウマチという病気は、正式には関節リウマチといいます。関節が炎症を起こすことによって軟骨や骨が破壊され関節の機能が損なわれてしまい、そのまま適切な治療を行わないと関節が変形してしまうというものです。

 

リウマチは関節の腫れや激しい痛みを伴ない、関節を動かさなくても痛みが出てしまう点が、他の関節の病気との違いです。

 

最もリウマチが起こりやすいのは手足の関節で、左右の関節に同時に症状が現れやすいといった特徴がありますが、関節のこわばりや痛みが全身に現れるケースもあります。

リウマチの原因や症状

リウマチの主な症状は関節の腫れと痛みですが、その原因は免疫の働きに異常が起こるためであると考えられています。

 

免疫は体外から入ってきた細菌やウイルスなどを攻撃して破壊し、排除して体を健康に保つ働きをしています。

 

しかしその免疫の機能に障害が生じると、自分自身の細胞や組織を誤って攻撃してしまうようになります。

 

この免疫の攻撃により関節に炎症が起こり、腫れや痛みの原因となります。

 

 

このような免疫の異常による炎症が続くと、関節の周囲を取り囲んでいる滑膜という部分が腫れあがってしまい、炎症がさらに悪化して骨や軟骨を破壊してしまいます。

 

また、体内で炎症が起こった場合にはサイトカインという物質が過剰に分泌されますが、このサイトカインがさらに炎症を悪化させてしまいます。

 

また過労やストレス、喫煙や出産をきっかけにリウマチになってしまう人もいます。

 

リウマチのある方が仕事をする際の注意点

リウマチがある方が仕事を行う際に注意しなければいけない点は、以下の3つです。

 

関節に負担をかけない

リウマチの治療を行う上で重要なのが、「安静」と「運動」です。

 

痛みがひどい場合には安静にしておくことが重要ですが、関節は動かさないと可動域がどんどん狭まってきます。そのため、適度な運動を行う必要がありますが、過度な運動をしてしまうと関節に負担をかける結果になってしまいます。

 

運動は医師の指示通りの時間や負荷で行うようにし、関節に負担をかけないようにしましょう。

 

日常生活や仕事を行う上でどうしても関節に負担がかかってしまう場合には、サポーターなどを利用して、関節にかかる負担を軽くするようにしましょう。

 

関節を冷やさない

冷えは、リウマチがない人にも関節の痛みを引き起こす原因になることがあります。

 

そのため、リウマチの方は関節を冷やさないことが重要になります。

 

雨に濡れた状態のまま過ごしたり、寒いところに長時間いたりすることはなるべく避けるようにしましょう。

 

また、夏場でもエアコンの温度が低すぎたりエアコンの風が直接あたる場所にいたりした場合に体が冷えてしまい、関節の痛みがひどくなることがあります。

 

このような体の冷えを防ぐために、防寒対策をしっかりと行う、オフィスが寒い場合にはブランケットなどを利用する、帰宅したらすぐに手や脚を温かいお湯に付けたり湯船に浸かったりして体を冷やさない工夫をし、体が冷えてしまった場合にはすぐに温めるようにしましょう。

 

痛みがひどいときは無理せず休む

通院や服薬を行い、関節の冷えや負担軽減に気を使っていてもリウマチの痛みがひどくなってしまうこともあります。

 

リウマチは特に朝に関節の痛みが激しい場合が多いため、仕事に行くのが困難になってしまうことがあります。

 

そのような場合には無理をせず仕事を休み、痛みを和らげるために安静を保つようにしましょう。

 

このようにリウマチの症状がひどくなり仕事を休むケースを想定して、職場の上司や周囲の人に自分のもつリウマチという病気について、理解と配慮をお願いしておくことをおすすめします。

 

リウマチの方が休職したくなったら

リウマチの症状がひどくなり、仕事を続けることが困難になった場合には、まず休職して治療に専念することを考えることをおすすめします。

 

ここでは、休職をするためにしておくべきことや調べておくべきことについて解説していきます。

 

 

まずは主治医に相談する

リウマチの症状が重くなり、仕事を続けることが辛くなってしまったら、まず主治医にそのことを相談してみましょう。

治療方針や薬を変えることによって症状が改善し、休職することなくそのまま継続して仕事を続けられるようになる可能性もあります。

 

しかし、医師がしばらく休職して治療と療養に専念した方が良いと判断した場合には、無理をして仕事を続けるという選択をせずに、主治医の判断に従いましょう。

 

勤務している会社により異なりますが、休職をする場合には医師の診断書が必要になることもあります。

 

そのため、医師に休職を勧められた場合には会社に提出する診断書を書いてもらいましょう。

 

 

会社の休職制度を確認する

労働基準法や労働契約法には、休職に関して義務付けられてはいません。そのため、どのような会社に勤めていても休職して病気療養に専念することができるとは限らないのです。

 

また、休職できる期間も会社によってまちまちです。

そのため休職したいと思ったら、自分が勤めている会社に休職制度はあるのか、休職制度がある場合には最大でどのぐらいの期間休職することができるのかということについて調べておくようにしましょう。

 

 

休職時に利用できる経済的な支援制度を調べる

休職することができることが分かったら、次は休職時に利用できる経済的な支援制度について調べておきましょう。

 

休職期間中は、雇用は継続されていても基本的に無給となるため、経済的な支援について知らないと、貯金が目減りしていく不安感から十分に体を休めることができない可能性があります。

 

怪我やリウマチなどの病気により働くことが不可能な状態になってしまった場合には、「傷病手当」という制度を利用して、経済的な支援を受けることができます。

 

傷病手当は、支給が開始されてから最大1年6か月受け取ることが可能です。

 

受け取ることができる金額は、働いているときの約3分の2程度です。

リウマチの方が転職や就職を希望する際に利用できる機関

リウマチのある方が転職や就職を希望する時に利用できる期間には、どのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、リウマチの方が転職や就職の際に利用できるハローワークと障害者特化型転職サービスの2つの機関について解説していきます。

 

ハローワーク

ハローワークは一般の方が転職や就職を希望する際にサポートを行ってくれる機関であると思われがちですが、各都道府県の難病相談支援センターのある管区のハローワークには、難病に関する専門スタッフである難病患者就職サポーターが配置されています。難病相談支援センターと連携を取りながら、難病のある人が無理なく働くことができる仕事内容や働き方を紹介してくれます。

 

自分のリウマチの症状の程度に合った、体力的な負担が少ない仕事や、リウマチが原因で転職する場合にも前職のスキルを活かすことができる仕事などを紹介してもらうことも不可能ではありません。

 

ハローワークの利用は無料なので、転職や就職をお考えの場合にはハローワークの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

 

障害者特化型転職サービス

障害者特化型転職サービスとは、民間企業が運営する障害者専門の人材紹介サービスのことです。

障害者手帳を持つ障害や難病のある求職者の転職や就職を、キャリアプランナーなどの担当者が応募から面接、入社までさまざまなサポートを行ってくれます。

障害者特化型転職サービスは、比較的新しい物なのであまり馴染みがないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、障害者手帳を持つ難病のある方が転職や就職を行う際にはこのサービスの利用も検討してみると良いでしょう。

 

 

atGP(アットジーピー)とは

atGPとは、株式会社ゼネラルパートナーズが運営する各種障害者の就職および転職支援サービスの総合ブランドです。

2o年以上障害者の就職や転職の支援を行ってきた日本の障害者雇用のパイオニアともいえる存在が、このatGPです。

atGPの就職や転職に関するサービスは、基本的に無料で受けることができます。

障害者手帳を持つ難病のある方に将来のビジョンも含めて、ひとりひとり異なる不安や悩みに関して専属のエージェントが二人三脚で寄り添い、サポートを行ってくれます。

 

リウマチのある方が就職や転職をしたいと思った場合には、atGPなどの転職支援サービスに相談することを視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

atGPエージェント

まとめ

ここまで、リウマチという病気の原因や症状、悪化させないための工夫や、悪化してしまい休職を余儀なくされてしまった場合にすべきことについて解説してきました。

 

リウマチは発症する原因がまだはっきり分かっていない病気であるため、リウマチを悪化させないために細心の注意を払っていても、やむなく休職せざるを得ない状態になってしまうことも考えられます。

 

リウマチが悪化して仕事が続けられない状態になってしまった場合には、勤めている会社に休職制度がある場合にはそれを利用して、治療に専念するようにしましょう。

 

また、リウマチの方が就職や転職を希望する場合には、利用できる機関に相談して、転職または就職をより有利に進めるようにしましょう。

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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