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障害者が職業訓練をしてプログラミングを職業にする方法

更新日:2023年05月10日

障害者雇用で就職しても初任給が低かったり、そこからなかなか収入が上がらなかったりといったことが起こる可能性もあります。しかし、何らかのスキルを身に付けて就職することで、高い収入を得ることができたり、他の社員と同等の昇給を見込めたりすることができます。その際におすすめのスキルが、プログラミングのスキルです。障害を持つ人がプログラマーとして就職することには、さまざまなメリットがあります。ここでは、障害者がプログラマーになった際のメリットなどについて解説していきます。

障害者がプログラミングを学ぶメリットとは

障害者がプログラミングを学び、スキルを身に付けてから就職することにはさまざまなメリットがあります。

ここでは、そのメリットについて解説していきます。

 

キャリアアップの可能性が広がる

障害者が就職する際には、事務職が一般的なので専門的なスキルを身に付ける機会はあまりないのですが、プログラマーとして就職することで今まで持っていた物よりさらに高いスキルを身に付けることができるため、キャリアアップの可能性が広がります。

 

在宅ワークが可能など働き方を選びやすい

近年ではコロナ禍の影響もあり、在宅ワークで働く人も珍しくありません。

プログラマーとして就職することで、基本的には在宅ワークで働くことができる企業もあるため、移動が困難な障害者でもプログラマーとして活躍することができます。

 

副業で稼げるようになる

プログラミングのスキルを学ぶことで、サービスや商品を自分で作ることができるようになるので、副業として稼げる可能性も広がります。

障害者にプログラミングの仕事が向いている理由


障害者にとって、プログラミングという仕事が適職であるケースは少なくありません。

ここでは、その理由について解説していきます。

 

他者とのコミュニケーションが必要となる機会が少ない

プログラマーは、その仕事時間のほとんどをコーディングに費やします。

コーディングとは、パソコンに向かってコードを書き込んでいく作業です。

仕事の依頼を受ける際にシステムの仕様を確認したり、把握したりする際にミーティングなどを行う必要がありますが、これが終わってしまえば基本的に仕事はコーディングのみとなってしまいます。

そのため、他者と関わったりコミュニケーションを取ったりするのが苦手という人には、非常に向いている仕事であると言えるでしょう。

 

多様な働き方ができる

依頼を受けた際に、相手方と交渉しながらではありますが、納期を自分の希望に近い時期に決めることができます。

そのため体調に波があったり、通院の予定がある場合でも納期さえ守ればいつ仕事をしてもいいので、障害者でも働きやすい職業であると言えます。

 

こだわりが強く細かい作業が得意な特性とマッチしている

プログラマーの基本的な業務は、コーディングです。

コーディングを行う際には、コーディングに集中する必要があるためひとつのことに集中して業務を行うことになります。

そのため、発達障害などこだわりが強く細かい作業が得意な特性の障害を持っている人に向いている仕事だと言えます。

 

障害者のプログラミング学習における課題


障害者がプログラミングを学習する際には、いくつかの課題があります。

ここでは、その課題について解説していきます。

 

1.アクセシビリティーの問題

一つ目の問題は、アクセシビリティーの問題です。

障害者には視覚的な問題、聴覚的な問題、身体的な問題、認知的な問題など、さまざまなアクセシビリティーの問題があります。

学習するための教材やツールが、障害者にとって扱いやすいものである必要があります。

 

・視覚障害者における課題

視覚障害の方の場合は、「聞く」「触れる」「感じる」といったことで物を認知します。

そのため、一般的な障害者にできるディスプレイを「見る」ということが難しく、場合によっては見ることができません。

視覚障害者がディスプレイに表示された情報を認知するためには、その内容を読み上げる必要があります。

また、点字によるテキストの資料の提供も必要になるでしょう。

 

・聴覚障害者における課題

聴覚障害者とコミュニケーションを取ったり、情報を伝達する際には音声ではなく手話や筆談、字幕など情報の可視化を行う必要があります。

コードを書くことのみに関しては聴覚障害者でも問題なく行うことができますが、打ち合わせなどの口話を用いたコミュニケーションを行う場合には、上記のような情報の可視化を行う必要があります。

 

・身体障害者における課題

四肢などに障害があり一般的なキーボードなどを使用できない場合には、それぞれの特性に合わせてカスタマイズしたり、音声によってテキストを入力したりすることができるソフトを利用するなどの工夫が必要になります。

 

2.難易度の課題

プログラミングは、全くの初心者にとって難しいものなので、学習を始めるのは敷居が高いと感じることもあるでしょう。

障害者がプログラミングの学習を始める際には、その難易度がさらに高くなる可能性があります。

そのため、障害者がプログラミングの学習に使用する教材やツールが、障害者がスキルを身に付けるのを助けるように設計されているものを使用することが重要になります。

加えて、障害の種類や程度により生じるプログラミング学習の難易度の差というものがあります。

一般的に考えた場合に、障害の程度が重いほどプログラミング学習の内容を理解するための時間が多く必要となるため、難易度が高くなると考えたほうが良いでしょう。

プログラミングを仕事にするためのステップ


障害者がプログラミングを職業とするためには、7つのステップがあります。

ここでは、そのステップについて解説していきます。

 

STEP1.興味がある職種を探す

プログラマーと一口に言っても、プログラミングによって作り出す物やその際に使用する言語にはさまざまな物があるため、どのようなものを作るプログラマーになりたいかということを自分の中で明確にしましょう。

 

STEP2.必要なプログラミング言語やスキルを知る

自分が目指すプログラマーの業種が定まったら、その仕事に就くためのプログラミング言語や必要なスキルについて調べます。

 

STEP3.プログラミング学習をする

ここで初めてプログラミング言語の学習を始めることになるのですが、学習の方法には独学、プログラミングスクール、就労移行支援、職業訓練の四つの方法があります。

これらの中には、現在の自分の経済状況や就労状況により受けられないサービスもあるため、注意しましょう。

 

STEP4.ポートフォリオを作る

ポートフォリオとは、いわゆる作品集のことで自分の希望する職種における実績や力量を評価してもらうために作成する資料のことを言います。

これまでに学んだ知識やスキルを十分に活かして、自分の力量を評価してもらえるポートフォリオを作成しましょう。

 

STEP5.求人を探し、応募する

企業側に対して自分の実績や力量をアピールできるポートフォリオが完成したら、実際に求人を探して応募しましょう。

求人を探す方法には、ハローワーク・転職サイト・転職エージェントがあります。

障害者が就職または転職をおこなう際には、障害者向けの転職エージェントがおすすめです。

障害者向けの転職エージェントは、障害者ならではの悩みに寄り添いながら企業とのマッチングを進めてもらうことができます。

 

STEP6.選考を受ける

次に、選考を受けます。

基本的な選考の流れは、書類選考、一次面接、二次面接、条件交渉・内定となっていますが、中にはSPIや性格診断、PC操作確認など企業独自の選考が行われるケースもあります。

 

STEP7.内定・入社

選考を通過したら内定となりますが、その前に年収や入社日、などに関する交渉があります。

転職エージェントを利用した場合には、この交渉を本人に代わって担当のキャリアアドバイザーが行ってくれます。

障害者のプログラミング学習を支えるサービス

障害者のプログラミング学習を支えるサービスには、以下のようなものがあります。

 

就労移行支援

就労移行支援は、障害者または難病を抱えていて、失業している方のみ利用できる制度です。

就労移行支援は障害者や難病を抱える方向けのサービスなので、障害と向き合いながらスキルを身に付け就労したいと考えている方におすすめです。

まずは体調や生活リズムの安定を目指しつつ、自己管理能力を身に付ける、協調性やコミュニケーション能力の形成などの段階からサポートを受けることができます。

 

プログラミングスクール

プログラミングスクールはサポート体制が充実しており、就職や転職するのに十分なレベルのスキルを身に付けることができるので、一番おすすめの学習方法であると言えます。

目的に合わせた言語を効率よく学べ、就職支援も受けることができます。

 

職業訓練センター

職業訓練センターには、希望する仕事に就くために必要なスキルを身に付けるためのさまざまなコースがあります。

プログラミングに関するコースも複数あることが多いため、自分に合ったコースを選ぶことができます。

 

オンラインプログラミング学習サービス

オンラインプログラミングスクールは、インターネット環境さえあればいつでもどこでもプログラミングを学習することができ、一般的なプログラミングスクールと比較しても費用を安く抑えることができます。

また、自分のペースにあわせて学習することができるため、体調が安定しにくい方にもおすすめの学習法です。

atGPジョブトレ IT・Webとは

atGPは、障害者のためのIT・Web専門就労移行支援サービスである「atGPジョブトレIT・Web」を運営しています。

atGPジョブトレIT・Webでは、ITやWebの実践的なスキルを身に付けると同時に、障害や症状への対処法、ビジネススキルも身に付けることができます。

atGPジョブトレIT・Webには2つのコースがあるので、自分が目指す業種に付くためのコースを受講して、プログラマーを目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

ここまで、障害者がプログラマーを職業とすることのメリットや、プログラマーになるためにはどうしたらよいかといったことについて解説してきました。

プログラマーという仕事は、障害の有無に関係なく高いスキルを持っていればキャリアアップを目指すことができます。

プログラミングを学ぶ方法にはいくつかのものがありますが、障害の種類や程度によっては一般の方と同じ方法で学ぶことが難しい人もいるでしょう。そのような場合には、atGPのジョブトレを利用してスキルを身に付け、プログラマーとしても就職や転職に役立てることをおすすめします。

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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