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情緒不安定な時に考えられる心の病気|情緒不安定の原因と対処法

更新日:2025年06月25日

情緒不安定な状態が続くと、仕事や人間関係など日常生活にも支障をきたす可能性があります。情緒不安定の原因はさまざまですが、うつ病や双極性障害、統合失調症などの病気の可能性もあります。本記事では情緒不安定になる原因や情緒不安定の時に考えられる病気、情緒不安定になった時に自分でできる対処法などを紹介します。

情緒不安定な状態とは

「情緒不安定」とは、感情の波が激しくなり、精神的に安定しない状態のことを指します。「情緒不安定」の状態が続くと、自身の生活や仕事、周囲との人間関係に影響を及ぼすこともあります。

 

ストレスや疲労、睡眠不足が原因となって一時的に起こるケースもありますが、「情緒不安定」の状態が長く続く場合には、精神疾患を発症している可能性もあります。

 

「情緒不安定」になると次のような症状が現れます。

情緒不安定な時に考えられる心の病気

「情緒不安定」な状態は、「うつ病」「双極性障害」「パーソナリティ障害」「統合失調症」「適応障害」などの精神疾患の症状として現れることがあります。

 

うつ病

「うつ病」になると、気分が激しく落ち込んでいる、やる気がでないなどの精神的な症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいなどの身体的な症状が現れて、日常生活に大きな支障が生じる病気で気分障害の一つです。

 

双極性障害

「双極性障害」は、気分が高揚して活動的になる躁状態と気分が落ち込んで無気力になるうつ状態がくり返しあらわれる病気で、症状として躁状態とうつ状態の極端な気分の変動があげられます。「双極性障害」には、激しい躁状態とうつ状態のある「双極Ⅰ型障害(双極症Ⅰ型)」と、軽い躁的な状態(軽躁状態)とうつ状態のある「双極Ⅱ型障害(双極症Ⅱ型)」の2つのタイプがあります。

 

パーソナリティ障害

「パーソナリティ障害」とは、他の多くの人とは違う行動や反応をしてしまうことで、本人が苦しんでいたり、周りが困っている場合に診断される精神疾患です。「パーソナリティ障害」にはいくつかのタイプがあり、大きく分けて3つに分類されています。

 

・A群(奇妙で風変わりなタイプ)

周囲の人からは理解しづらい独特な考え方や生活様式を持ち、社会適応が難しいタイプ

 

・B群 (感情的で移り気なタイプ)

衝動性や感情の振れ幅が大きく、行動により周囲を巻き込んでしまうタイプ

 

・C群 (不安で内向的なタイプ)

不安や緊張が強く、内側にこもってしまうタイプ

 

統合失調症

「統合失調症」とは、気持ちや考えがまとまらなくなる状態が続く精神疾患です。「統合失調症」の症状には、大きく分けて「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」の3つがあります。

 

・陽性症状

妄想・幻覚・思考障害

 

・陰性症状

感情の平板化(鈍化)・思考の貧困・意欲の欠如・自閉(社会的引きこもり)

 

・認知機能障害

記憶力の低下・注意力の低下・集中力の低下・判断力の低下

 

適応障害

「適応障害」は、ある特定の状況や出来事が、その人にとって大きなストレスとなり、心身の不調や日常生活に支障が出る状態です。主な症状としては、気分の落ち込みや意欲の低下、不眠、食欲不振などがあげられます。

情緒不安定になる原因

情緒不安定になる主な原因として、精神的ストレス・睡眠不足・生活習慣の乱れなどが考えられます。

 

精神的ストレス

環境の変化や仕事などで精神的なストレスが続くと、交感神経が過剰に興奮して緊張状態が続いたり、イライラしやすくなったりします。同時に副交感神経が抑制されることで、睡眠の質の低下や消化不良など生じて心身の不調の原因となります。このように精神的ストレスによって、自律神経のバランスが崩れると情緒不安定になることがあります。

 

睡眠不足

睡眠は、疲労回復、免疫力の維持・向上、集中力や作業効率の向上・維持、記憶の定着・整理といった、心身の健康を保つための重要な役割を担っています。これらが低下したり損なわれたりすると、体調不良になったり仕事に支障をきたしたりして、ストレスが生じ情緒不安定になることがあります。

 

生活習慣の乱れ

睡眠不足の他にも、生活習慣の乱れやアルコール、カフェインなどの作用によっても自律神経が乱れやすくなります。自律神経の乱れは、情緒不安定の状態を引き起こしやすくなります。また、身体的な疾患による不安や痛みが原因で、眠れない日が続くと情緒不安定の原因となります。

情緒不安定な時の対処法

日常生活において「自分が情緒不安定になっている」と感じた時の対処法について紹介します。

 

十分な睡眠を取る

先ほども述べましたが、睡眠は心身の健康を保つための重要な役割を担っています。睡眠不足が続くと、集中力の低下、記憶力の低下、判断力の低下、感情の不安定化、ストレスへの耐性の低下などのリスクが増加します。

 

また、身体的な疲労も回復できず、疲労によるストレスといった悪循環を招く可能性もあります。情緒不安定だと感じた時は、質の良い睡眠が十分に取れるように睡眠環境などを見直してみましょう。

 

自分の気持ちを整理する

不安や緊張、恐れなど自分の気持ちを書き出してみましょう。文字にすることで頭の中が整理されて、心が乱れている原因を客観的に判断することができます。その結果、心が落ち着きやすくなります。

 

また、文字にして客観視することで、気持ちが不安定になる原因や対策が分かったり、自己反省につながる可能性があります。

 

身近な人や専門家に相談する

家族や友人など身近な人に相談することで、不安な気持ちが軽くなるかもしれません。また、他の人に話すことで孤独感が減り安心感が得られるケースもあります。家族や友人に話すことができない場合は、カウンセラーなど専門家に相談するのがおすすめです。

 

特に、情緒不安定な状態が長く続く場合には、うつ病や双極性障害、パーソナリティ障害、統合失調症などの病気の可能性もあります。心療内科や精神科に相談しましょう。

情緒不安定で困ったときの相談先

情緒不安定になってしまった時に相談できる支援やサポートを紹介します。

 

精神保健福祉センター

「精神保健福祉センター」は、心の健康や悩みに関する相談を受けたり、心の病気を持つ人が自立や社会復帰を目指す際のサポートなどを行っている機関です。精神保健福祉法によって、各都道府県に設置することが定められています。

センターには、精神保健福祉士や臨床心理士・公認心理師、保健師、看護師などの専門職や専門的知識を有する職員がいて、メンタルヘルスに関するさまざまな相談ができます。

 

厚生労働省・困った時の相談方法・窓口

厚生労働省では、心に関する悩みや不安を抱えて困っている時に、気軽に相談できる窓口を設置しています。電話やSNS、検索サイトなどいろいろな相談方法があるので、困った時には希望の窓口を選んで相談してみましょう。

 

厚生労働省「まもろうよこころ」:困った時の相談方法・窓口

 

こころの耳

「こころの耳」は、厚生労働省が運営している働く人のためのメンタルヘルス・ポータルサイトです。仕事やキャリア、職場のハラスメント、生活、こころの健康など悩みの内容別に相談できる機関や窓口も紹介しています。

 

厚生労働省:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」

 

就労移行支援

「就労移行支援」は、障害者総合支援法に定められた障害者福祉サービスのひとつです。一般就労を目指す障害や難病の方に、働くために必要なスキルや知識を身につけるトレーニングを行い、就職から職場定着までのサポートを行います。

 

うつ病・双極性障害・統合失調症などで精神障害者保健福祉手帳を取得している方だけでなく、障害者手帳がない方も市町村の判断により障害者サービス受給者証が交付されれば利用できます。

 

情緒不安定で就職や転職に不安や悩みを抱えている方は、近くにある就労移行支援施設に相談してみましょう。

障害別のコースに分かれた就労移行支援

「atGP(アットジーピー)ジョブトレ」は、5つの障害に特化したコース制の就労移行支援サービスです。コースは「うつ病コース」「発達障害コース」「統合失調症コース」「聴覚障害コース」「難病コース」で、それぞれの障害と上手く付き合いながら働き続けるためのスキルが身につきます。

 

「atGP(アットジーピー)ジョブトレ」を運営しているのは、障害者の転職サービス業界No.1の「atGP」で、「atGP」では他にも障害者の就職・転職に精通したキャリアプランナーが、転職相談を通してあなたと求人とをマッチングする「atGPエージェント」サービスや登録するとあなたにマッチした求人が届く「atGPスカウト」サービスなども提供しているので高い就職率を誇っています。

まとめ

誰でも一時的に情緒不安定になることはあります。しかし、情緒不安定な状態が長く続くようであれば、精神疾患の症状として情緒不安定になっている可能性があります。気分の浮き沈みが激しい、感情をコントロールできなくなる、怒りっぽくなるなどの症状が激しく、日常生活に支障が出る場合には、心療内科や精神科などの医師やカウンセラーに相談してみましょう。

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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