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うつ病になったので転職したい!その時押さえておきたい3つのポイント

更新日:2019年02月12日

うつ病になったので転職したい!おさえておきたい3つのポイント

うつ病になったときに、現在の会社で健康だった時のように働き続けることができなくなることがあります。うつ病への理解があり、働きやすい企業に転職を考えるケースもあるでしょう。うつ病への理解があり働きやすい職場を見つけるための転職活動はどのように行えば良いのでしょうか?ここではうつ病を抱えている場合の転職活動について詳しく説明していきます。

うつ病で転職するには?

うつ病を抱えて転職活動を行うにはどのような方法があるのでしょうか?

ここでは精神障害者福祉保健手帳の交付を受けて、うつ病を抱えながらでも働き続けることができる会社に転職する方法について詳しく解説していきます。

 

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そんな人は、障害者専門の転職エージェントに相談しながら二人三脚で転職活動を進めるのがおすすめです。

精神障害者福祉保健手帳の取得も視野に入れる

うつ病になり転職する場合には、現在の会社よりも病気への理解が深い会社へ転職することが必要になることもあります。

そのためには障害者雇用での転職という選択肢を考慮しましょう。

うつ病の方を採用した実績のある企業の求人から探してみるのがおすすめです。

障害者雇用という選択肢を希望する際には、精神障害者保健福祉手帳の交付が必要になります。

 

障害者雇用のメリットは、うつ病と付き合いながら働き続けられるように職場環境を調整できることです。

障害者雇用では働く上で必要な「配慮事項」を会社側に希望することができます。

それ以外にも精神障害者保健福祉手帳を持つことには携帯電話や公共交通機関の利用料金が割引されるというメリットもあります。

 

精神障害者保健福祉手帳の交付を受けることで転職をスムーズに行うためのサービスや制度を利用することができるので、うつ病への理解があり働きやすい職場を見つけるための転職を希望する方にはこの手帳の交付を受けることをお勧めします。

うつ病を抱える人の療養から就職まで~Aさんの場合~

うつ病を抱える人の療養から就職まで~Aさんの場合~の画像

Aさんはとある企業の一般枠で採用され、人事総務の仕事をしていました。

順調にキャリアを積み重ねていましたが、ある日同じチームで働いていた同僚の退職を機に仕事の負担が増え、残業が徐々に増えていき、ついには残業時間が月に80時間にも及ぶようになりました。

 

そのような状態が数か月続いた結果、不眠の症状が出始め、業務に集中できなくなり、仕事でもミスが目立ち出す様になりました。

結果として上司からの叱責も増え、同じチーム内の同僚との人間関係もぎくしゃくし始めました。

 

このような状況が4か月目を迎えた時期のある朝、突然体が思うように動かせなくなり、出勤できない状態になってしまいました。

その日から気力が出ずにベッドから起き上がれない日々が続きました。

 

そのような状態が一週間続いたのですが、何とか出社し、まずは産業医に相談したところ心療内科の受診を勧められました。

このアドバイスの通り心療内科を受診したところ、うつ症状が出ているという診断が下り、抑うつ薬と睡眠の改善を目的とした睡眠導入剤の処方を受け、休職しながら療養生活を送ることになりました。

 

休職して服薬と休養をとったため、2か月後には少し体調も改善したので、以前の激務の仕事とは異なる監査の仕事を行う部署に配置転換となり、勤務に復帰しました。

しかし会社に復帰したものの、働き続けるにつれて以前のように一日で疲れが取れずに疲労が溜まるようになりました。

 

結果的に、復帰後わずか一週間でベッドから起き上がれない状態になり、仕事を休んでしまいました。

その後勤怠が安定しない状態が続き、出社することができても頭がうまく回転せず、夜間の眠りも浅いため、日中も眠気に襲われる日々が続くようになります。

 

このような状態が続いたため、結局わずか一か月の復職ののち、再び休職することになってしまいました。

この時の休職期間は6か月にも及び、それでも心身ともに回復が見られず、その間にAさんは復職の時期について悩み続けます。

 

その悩みが大きくなり、ついには人事と相談の上、会社を退職することになりました。

その日から何をするにも気力を出せず、引きこもり生活になってしまいました。

このような人生に意味があるのかと悩み続ける日々が続きます。

 

しかし、このままではいけないと思い立ち、インターネットでうつ病患者のへの支援や就労問題などについて調べた結果、「就労移行支援サービス」というものにたどり着きました。

 

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就労移行支援サービスとは、障害を抱える人向けに一般企業への就職をサポートする通所型の支援サービスです。

 

このサービスの存在を知ったAさんは、複数の就労移行支援サービスを提供している施設を訪ね、プログラムや雰囲気を確認するだけでなく、Aさん自身の現状をスタッフに相談し解決策を模索しました。

複数の施設を訪ねた結果、うつ症状専門の施設に体験入所後、自分に向いている施設だと感じたため、通所を開始しました。

 

うつ病専門の施設がAさん自身に向いていると思った理由は、

Aさんと同じ悩み(うつ症状と付き合いながら働き続ける)を持った通所者が集まっており安心感が合ったこと、

通所者自身の現在の悩みを話し合うプログラムがあること、

職業トレーニングのプログラムがあるため実際に働く時と近い状態で体調を管理できること、

毎月1~4名の通所者が転職している実績があること、

PC操作など分からないことがあれば他の通所者や職員かからサポートを受られることなどでした。

 

Aさんは通所開始当時は体力に自信が持てない状態であったため、週に3回の通所からスタートしました。

Aさん本人は「月・水・金」の通所を希望しましたが、職員のアドバイスにより「月・木・金」に通所することになりました。

 

その結果、通所日を平日の水曜日のみにお休みをとる週に4日ペースに増やす際にもスムーズに進み、一か月で週に4日のペースで通所できるようになりました。

しかし、そのあと週に5日の通所ペースに移行する際にはなかなか体調管理がうまくいかず、苦労しました。

 

疲労が溜まるため、週5日ペースの通所になかなか慣れることができなかったAさんですが、試行錯誤の結果、日中にエレベーターではなく極力階段を利用するなどして適度に体を動かし疲れさせることで睡眠の改善を計り、食事は眠る直前には摂らずメニューも消化の良いものにし、睡眠を助ける薬についても主治医とよく相談の上自分に合うものを服薬するという3つの工夫で体調管理を行い、時間はかかりましたが週5日通所が可能になりました。

 

このような支援を受けながらAさん本人も社会復帰を目指した結果、通所7か月目には体力的な自信も持てるようになり、就職活動を始めることになりました。

この時Aさんは就職する際に障害者採用を希望するようになり、そのために精神障害者保健福祉手帳の交付を受けました。

 

障害者採用で応募するためにはこの精神障害者福祉手帳の交付は必須です。

障害者採用就職することができれば、会社側に「配慮事項」の希望を伝えることができるため、Aさんにとっては一般枠に比べて格段に働き続けやすい就労環境で働くことが可能になります。

精神障害者保健福祉手帳の交付には、障害者採用での就職以外にも携帯電話や公共交通機関の利用料金が割引になるというメリットもあります。

 

このようにうつ病を抱えたAさんが転職をするためには長い準備期間が必要になりましたが、結果としてAさん自身が病気を抱えながらも長く就労することが可能な会社に採用されることになったのです。

 

→うつ症状のある方専門プログラムと就職サポートがある就労移行支援サービスはこちら

 

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うつ病を抱えながら転職する際に押さえておくべき3つのポイントとは

ここまで、Aさんを例としてうつ病を抱える人が転職を希望した時の活動方法を解説してきました。

Aさんが働きやすい環境の会社に転職に成功したのは3つのポイントを押さえていたからです。

 

その3つのポイントとは

 

・転職をゴールとするのではなく、職場で活躍できることをゴールに設定

体調を崩す前の働き方の改善点と現在の体調を踏まえ、長く働き続けるために必要な工夫、配慮、環境を会社側に依頼、共有できた

・客観的な視点やトレーニングを取り入れた

就労移行支援サービスを利用したAさんは、職員や他通所者から客観的な情報を得たり、就職後にどの程度のパフォーマンスを発揮できるかの体験やトレーニングを行う機会を通ることができた

 

・Aさん一人で転職や生活に関わる事を判断せずに、主治医や就労移行支援施設の職員と情報を共有し、悩みを抱え込まず、よく相談してから決めることができた

 

の3点が挙げられます。

 

うつ病への理解があり働きやすい職場を見つけるための転職活動は簡単なものではありません。

 

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ライター:atGPジョブトレ

全国的にも珍しい障害特化型、ジョブ特化型就労移行支援事業所を運営しています。各障害に特化するからこそ効果のある就労支援プログラム、業種に特化するからこそ身につく実力。これまでに培ったノウハウから就職に役立つ選りすぐりの情報を日々発信して行きます。

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