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面接官のチェックポイント。障害者採用の採用担当者は面接で何を見ている?

更新日:2019年02月13日

あなたは今度、志望企業の面接を受けることになりました。少なくとも企業の採用担当者は、あなたの応募書類を見て興味を持ったということですね。それでは面接を通して、採用担当者はあなたのどんなことを知りたいと思っているのでしょうか?ここでは、企業の面接官の立場に立って障害者採用面接を考えてみたいと思います。採用担当者という相手の思いを理解することで、面接対策を効果的に準備しましょう。

1次面接で採用担当者が知りたいこと

企業の障害者採用での面接回数は、平均して2〜3回程度というところ。

つまり、1次面接から2次面接、場合によっては3次面接まである企業が少なくないというわけです。

 

初回となる1次面接は、「2次面接に通してよい人材かどうか」を減点方式で評価する場といってもよいでしょう。

 

もし応募書類で目を引く立派な内容が書いてあったとしても、面接での受け答えで矛盾するような回答をしたり、なぜ自社を応募したのかという志望動機があいまいな場合は、2次面接につながる可能性は少なくなると思われます。

 

1次面接を通して障害者採用担当者が判断したいことは、一言で言うなら、「この人は、私たちの会社で長く安定して働くことができるだろうか?」ということです。

 

「自らの障害についてどう受け止めているか」「仕事へ取り組む姿勢はどうか」「これまでの様々な局面でどのような考えに基づき、どんな選択をしてきたのか」といった質疑応答からあなたの「人となり」を判断し、それらを自社の理念や社風と照らし合わせて、あなたが「一緒に長く同じ方向を向いて、歩いていける仲間になれるかどうか」ということを見極めているわけです。

 

1次面接で聞かれることには、職務経歴や経験、退職・転職理由、志望動機、障害についての情報と必要な配慮、などが想定されます。

 

これらを通して、採用担当者の立場から見て「この人は2次面接に通してもよい人だ」と思えるのはどのような人材でしょう?

障害についての内容

まずは、自らの障害について、自分の言葉できちんと説明ができる人でないと、2次面接に進むことは難しいでしょう。

 

あなたの障害についての情報は、企業の障害者採用担当者がもっとも知りたい項目です。

 

障害の状況、障害を負った経緯、具体的な状態と症状、障害を負った後の就業経験の有無といったことから、必要とされる配慮について把握したいと考えています。

 

障害についてきちんと相手に伝えられるということは、自分の障害と客観的に向き合えている証と言えます。

 

そういう人材は入社後に、人事担当者やチームメンバーとコミュニケーションを図りながら、障害や健康状態をコントロールして業務に成果を上げてくれる可能性を感じさせます。

 

面接において、通院状況や主治医から気を付けるように言われていること、就業する上で配慮してほしいことなどを、採用担当者にはっきりと伝えることは、業務遂行に対する本気度と誠実さを裏付ける印象を与えるものです。

 

障害の程度や種類は関係なく、自分の障害について「できること・できないこと」が、客観的に伝えられるかどうかが重要なポイントになります。

 

そして、できないことについては今までどう対処してきたのか、求められる配慮があれば業務上問題はないのか、などといった障害にまつわる内容をわかりやすく論理的に話せる人は、社会人として自立しているという姿勢が評価され、1次面接を通過する可能性が大きくなります。

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志望動機と転職・退職理由

志望動機や転職理由についても、障害の説明と同様に、自分の言葉で説明することが求められます。

 

自社でなければならない志望動機に説得力があるか、転職理由があいまいでないか、離職・退職理由に一貫性があるのか、といったことを自分の言葉で説明できて伝えられるかどうかが評価ポイントとなるわけです。

 

志望動機にしっかりと企業研究を行ったことが認められれば、入社に向けた努力と熱意が伝わるもの。

 

この会社でなければならない理由を自分なりに導き出して、採用してもらえれば企業側にメリットになる部分も含ませて、論理的に伝えるようにしましょう。

 

転職・退職理由は、次の会社に何を求めて転職をしたのかというポジティブな視点で語ると、良い印象に受け取ってもらえることでしょう。

職務経歴やキャリアのアピール

1次面接の自己紹介などでの、過去のキャリアに関するアピールは、あまり説得力を持たないことがあります。

 

特に中途受傷による障害の場合は、障害前の経験や実績がどれだけ優れたものであっても、「今のあなた」がそれを活かせるかどうかは別な問題と受け取られてしまうことがあるからです。

 

ただし、障害を負った後に就業経験がある場合は、障害者採用担当者にとって参考になる有意義な情報となります。

 

就業先での、就業形態(1日何時間勤務、週何日勤務、残業の有無、仕事内容)や、勤務状況(定期通院以外で休みなく勤務できていたかどうか、休んでいた場合は何が原因で休んでいたのか)、どういう配慮をしてもらっていたかなどを具体的に伝えてみてください。

これらは「今のあなた」に期待できる働きぶりをイメージさせるものだからです。

 

いずれにしても、入社後の実務に関する経験や能力(何がどの程度できるのか)については、1次面接を通過した後に詳しく尋ねられるかと思います。

 

過去のキャリアで得たスキルや問題解決能力などについては、その機会にアピールするとよいでしょう。

言葉以外の印象も大切

言葉以外の印象も大切の画像

採用担当者は、30分から1時間くらいの面接時間を通じて、あなたの立ち居振る舞い(話し方・姿勢・態度・表情など)が、自然で好感の持てるものかどうかも見ています。

 

服装や着衣がだらしなかったりすると、自立した社会人としての振る舞いができていないのかな、と見られてしまう可能性があります。

清潔に整えた身だしなみで面接に望むことで、自立してきちんと生活しているという印象を与えることができます。

 

面接時に緊張のあまり言葉につまったり、表情がこわばってしまうことは、健常者の場合にもよくあること。

 

「失敗してしまった」と思ったら、逆に開き直って笑顔で、「緊張していてすみません」と告白すれば、採用担当者も理解してくれます。

入社後の業務でもミスや失敗は起こりうることなので、素直にコミュニケートできる人物という印象は決して悪いものではありません。

 

社会人として働く準備ができているか、障害を上手にコントロールして働いてもらえるか、といった採用担当者が総合的に観察・評価する部分に焦点を当て、面接官の気持ちになって面接対策を考えてみてください。

1次面接を通過したら

1次面接を通過し、2次面接や最終面接となると、採用担当者の視点は「この人は自社にとって価値のある人かどうか?」という、いわば加点方式での評価に移行します。

これまでの実務経験や能力、仕事への意欲、協調性の有無といった、入社してから期待される要素について詳しく判断されることでしょう。

 

すなわち、あなたが「入社して戦力となって自社に貢献してくれる人材かどうか」、という企業側のメリットという面が重要視されることとなります。「今のあなた」が持っているスキルや能力を、この段階で積極的にアピールしましょう。

 

1次面接を通過しても結果的に採用に結びつかなかった場合は、あなたが企業の求める人物像と単純にマッチしなかっただけかもしれません。

そういう企業に入社しても、後々苦労やストレスを抱えることになります。採用されなかったことよりも、1次面接を通過できた自分に誇りを持って、もっと自分にマッチする企業を求めて、就職・転職活動により張り切ってください。

 

以上のように、面接官の視点や考え方を知ることで、面接の場でどんな点に注意して面接官の心をつかめばいいのかが、多少なりとも分かってきたのではないでしょうか。

 

何の準備もなくぶっつけ本番で面接に臨んでも、なかなかうまくはいかないもの。

何が聞かれるかはわからないのも面接ですが、ここに挙げた面接官のチェックポイントを整理して、落ち着いて対応できるようになりましょう。
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atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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