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資格取得は就職に有利?障害者におすすめのパソコンの資格について

更新日:2023年08月03日

厚生労働省が発表した「令和4年 障害者雇用状況の集計結果」によると、民間企業に雇用されている障害者は61万3,958人で19年連続で過去最高となっています。しかしながら、法定雇用率を達成した企業の割合は48.3%と、障害のある方にとっては、まだまだ就職は難しいと言えるでしょう。 そのような状況で、障害のある方が就職活動を有利に進めるには、自身のスキルや知識をアピールすることが不可欠であり、スキルや知識を客観的に証明できるのが資格です。そこで、本記事ではパソコンの資格について解説します。

パソコンの資格取得は障害者雇用に有利?

パソコンスキルは、もはやIT関連の職種だけに必要な特別な能力ではありません。現代のビジネスにおいては、文章や資料の作成や集計業務など、日常的に業務でパソコンを使うことから基礎的なビジネススキルと言えるでしょう。

 

実際に、求人票の応募条件には「基本的なパソコンスキルがある方」や「パソコンの基本的な操作ができる人」と記載されているケースが少なくありません。仕事の内容によって求められるパソコンスキルの内容は異なりますが、資格を持っていれば自身のパソコンスキルを具体的に証明することができます。

 

事務職であれば、Eメールの送受信、WordやExcel、PowerPointなどを使いこなすことが業務で必要です。そのため「MOS」などの関係した資格を持っていれば、パソコンスキルがあることをアピールできます。

 

資格取得には「専門的な知識やスキルが身につく」「スキルアップにつながる」といったメリットがあります。また、努力して資格を取得するほど、意欲が高く向上心がある人物と評価されて、就職や転職で有利になります。これは一般的な就職・転職だけでなく障害者雇用においても同様です。

パソコン初心者におすすめの資格

パソコンの資格にはいろいろな種類がありますが、パソコン初心者や初めてパソコンの資格に挑戦する方におすすめの資格を紹介します。

 

P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)

「P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)」とは、ICTプロフィシエンシー検定協会が主催している民間資格です。昔はパソコン検定と呼ばれていました。

 

総合的なパソコンの技能や知識を問う試験です。1級から5級に分かれていて級によって求められるスキルが大きく異なります。P検の5級はパソコン初心者向けの無料テストです。パソコンで日常使われる用語についての知識を問うだけの試験で誰でも受験できます。

 

4級の試験範囲は、タイピングテストとコンピューター知識・情報通信ネットワーク・情報モラルと情報セキュリティといった一般問題、ワープロや表計算の実技テストなどです。2021年度の合格率は社会人で91.0%でした。

 

ITパスポート

「ITパスポート」とは、ITに関する基礎知識を問う国家資格です。情報処理技術者試験は難易度によって12の試験がありますが、「ITパスポート」は最も難易度が低いレベル1で、ITを使う全ての社会人に必要な知識を証明する資格です。最近の合格率は社会人で65%程度です。

 

タイピング技能検定

「タイピング技能検定 イータイピング・マスター」は、パソコンのキーボードをどれだけ早く、正確に打てるかを判定する検定試験です。タイピング技能をスキルアップすることは、仕事をより速くこなしていくためには欠かせません。

 

インターネットに接続されたパソコンから受験するため、自宅や職場で24時間いつでも受験できます。検定は特級から8級までのレベルがあり、平均的なオフィスワーカーのレベルは3級です。

 

WordやExcelなどのオフィスソフト系のおすすめ資格

WordやExcelなどのマイクロソフトオフィスのソフトは、業種や職種を問わず幅広くビジネスの現場で使われています。

 

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)

「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」は、マイクロソフト社が主催する検定試験でWordやExcel、PowerPoint、Access、Outlookといったマイクロソフトオフィスの操作スキルを証明できる国際資格です。

 

総務や経理など事務職の仕事は、WordやExcelを使用する機会が多いため、就職や転職ではパソコンスキルのアピールにおすすめです。

 

日商PC検定

日本商工会議所が主催する「日商PC検定」は、実務におけるパソコンスキルを認定する試験です。試験の種類は「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」で、ともに実技科目と知識科目があります。

 

試験では、ITやネットワークをビジネスの場で利活用するために必要な知識とスキルが問われるため、ある程度の実務経験が必要となります。

 

Word文書処理技能検定試験

「Word文書処理技能検定試験」は、Microsoft Wordを用いたビジネス文書作成技能を認定する検定です。実務を想定した実践的な出題がされるため、就職や転職の際にはスキルの証明としてアピールできます。

 

試験は1級から3級に分かれていて、1級と2級は知識試験と実技試験、3級は実技試験のみです。実技試験では仕様や指示に基づいてドキュメントを作成します。

 

Excel表計算処理技能認定試験

「Excel表計算処理技能認定試験」は、Microsoft Excelを用いた表計算処理や実務技能を認定する検定です。実務を想定した実践的な出題がされるため、就職や転職の際にはスキルの証明としてアピールできます。

 

試験は1級から3級に分かれていて、上級は知識試験と実技試験、初級は実技試験のみです。実技試験では仕様や指示に基づいてワークシートを作成します。

 

PowerPointプレゼンテーション技能検定試験

「PowerPointプレゼンテーション技能認定試験」は、Microsoft PowerPointlを用いたプレゼンテーションの能力や技能を認定する検定です。実務を想定した実践的な出題がされるため、就職や転職の際にはスキルの証明としてアピールできます。

 

試験は上級と初級に分かれていて、1級と2級は知識試験と実技試験、3級は実技試験のみです。実技試験では仕様や指示に基づいてプレゼンテーションスライドを作成します。

 

なお、「Word文書処理技能検定試験」「Excel表計算処理技能認定試験」「PowerPointプレゼンテーション技能認定試験」を運営するサーティファイのホームページには、障害者に対する特別措置制度について記載されています。詳しくはホームページで確認ください。

 

参考:サーティファイ「障害者に関する特別措置要項」

https://www.sikaku.gr.jp/organization/measure/

 

VBAエキスパート

「VBAエキスパート」は、ExcelやAccessのマクロ機能で使用するプログラミング言語の「VBA(Visual Bacic for Applications)」の知識やスキルを証明する資格です。VBAを使うことで、ExcelやAccessに複数の処理をまとめて指示して、業務を自動化できます。

 

「VBAエキスパート」には、ExcelとAccessそれぞれに「ベーシック」と「スタンダード」のレベルがあり、スタンダードはベーシックと比べて高度な知識やスキルが問われます

 

プログラマーやデザイナーなどの専門職向けのおすすめ資格

プログラマーやWebデザイナー、システムエンジニアなどIT業界の職種を目指したいという方もいることでしょう。それらの専門職になるのに必要な資格はありませんが、資格を摂ることで一定以上のスキルや知識があることを示せます。

 

基本情報技術者試験

「基本情報技術者試験」は、ITエンジニアの登竜門と言われる試験で、ITエンジニアを目指すなら取得しておきたい資格です。ITを活用した戦略の立案、システムの企画、要件定義、設計・開発・運用に関しての知識や技能が問われます。

 

ウェブデザイン技能検定

「ウェブデザイン技能検定」は、Webサイトの制作に必要なウェブデザインの知識や技能、実務能力を問う国家検定です。検定試験は1級から3級まで分かれていて、3級は誰でも受検可能です。1級と2級は実務経験や職業訓練修了など要件に該当している必要があります。

 

アドビ認定プロフェッショナル

WebデザインやWebサイトの制作の現場では、Photoshop・Illustrator・Premiere ProといったAdobe製品が使用されています。「アドビ認定プロフェッショナル」とは、Photoshop・Illustrator・Premiere Proに対して一定の知識を持つことを認定する試験です。

 

IT業界は、ハードウェア、ソフトウェア、情報処理サービス、Webなどの分野があり、それぞれの職種によって必要なスキルや知識が異なります。自分が目指したい職種に合わせて資格取得を目指しましょう。

atGPジョブトレ IT・Webでスキルを身に着けよう

一般的に資格を取るには、市販のテキストや過去問題を使って独学で勉強する、通信講座やスクールで学ぶなどの方法があります。障害のある方は、就労移行支援サービスを利用しながら学ぶ方法もおすすめです。

 

障害者の転職サービス業界No1の「atGP(アットジーピー)」が運営する障害者のためのIT・Web専門就労移行支援サービス「ジョブトレIT・Web」は、IT・Webの専門スキルと同時に、障害や症状への対処法やビジネススキルも学べます。

 

「Webデザイナーコース」と「ITエンジニアコース」があり、未経験でもWebデザインやプログラミングの基礎的な知識や技術が身につきます。

まとめ

資格を取得することで、自身が持っているスキルや知識を客観的に証明することができます。しかし、資格を取れば確実に就職できるかというとそうではありません。

 

資格があっても上手にアピールできなければ有利にならない可能性があります。アピールする時には、自身の強みと関連付けて「資格を取った目的」や「資格をどのように活かしたいのか」も一緒に伝えましょう。

atGPエージェント

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ライター:atGPLABO編集部(監修:戸田重央)

障害者専門の人材紹介として15年以上の経験とノウハウを活かし、障害者の雇用、就労をテーマとした情報発信活動を推進しています。 【監修者:戸田 重央プロフィール】 株式会社ゼネラルパートナーズ 障がい者総合研究所所長。 企業の障害者雇用コンサルタント業務に携わった後、2015年より聴覚障害専門の就労移行支援事業所「いそひと」を開所、初代施設長に。 2018年より障がい者総合研究所所長に就任。新しい障害者雇用・就労の在り方について実践的な研究や情報発信に努めている。 その知見が認められ、国会の参考人招致、新聞へのコメント、最近ではNHKでオリパラ調査で取材を受ける。 聴覚障害関連で雑誌への寄稿、講演会への登壇も多数。

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