発達障害の方必見!遅刻を回避するコツ

発達障害のある方で、「どうしても遅刻してしまう・・・」という悩みを持つ方は少なくありません。何度も遅刻を重ねるていくと周りの人の目も気になると思います。今回は遅刻グセを治したい…と思い悩んでいる方に向けて遅刻を回避するコツを紹介します。

何度も遅刻を繰り返してしまうと相手との信頼関係にひびが入ってしまうことも…一生懸命仕事をしているのに、そこで評価が下がってしまうのも勿体ないことです。実は、定型発達の方と発達障害のある方では遅刻しやすい理由が異なります。遅刻しやすい理由と、どう対処したら良いのか?まずは実際の遅刻の事例から見てみましょう。

 

発達障害の方の遅刻でよくあるケース

事例1:面接場所の勘違い

合同面談会ということで会社の所在地とは別の場所で面接をしていたが、自分の思い込みと独自の判断で会社所在地に行ってしまった。

事例2:初めて行く場所が分からない

地図を片手に会社の場所を探すが、見つからず焦る。焦れば焦るほど地図を冷静に読めなくなり、時間に間に合わなくなってしまった。実は会社は目と鼻の先にあった。

事例3:時間の管理ができない

朝の身支度にかかる時間を読み間違えてしまい、家を出る時間が遅くなってしまって遅刻してしまった。当日の持ち物や、久しぶりに着用するシャツにアイロンをかけていたらあっと言う間に時間が過ぎてしまった。

事例4:臨機応変に動けない

外出する1時間前に目覚ましをかけていたが30分前に起床してしまった。準備を急いだつもりがいつも通り準備に1時間掛かり遅刻してしまった。

 

遅刻でよくあるケースをあげさせて頂きましたが、場所に関することや時間、準備など遅刻に関する悩みも様々です。

定型発達の方と発達障害のある方では遅刻しやすい理由が異なると先で触れましたが、遅刻しやすい背景には発達障害が大きく影響しています。例えば、上記4つの事例は、発達特性の不注意や衝動性、想像性の弱さからくる見通しの立てづらさが影響しています。そのため、個人の意識だけで対応せず、発達特性を理解し特性への対処を行うことが有効です。

次の項目では具体的にどういう対策を立てると良いかを書いていきます。

遅刻しないための対策を立てる

繰り返しになりますが、遅刻しやすい背景には発達障害が大きく影響しています。個人の意識だけで対処せず、発達特性を理解し特性への対処を行いましょう。周囲へ協力をお願いすることも有効です。まずは先ほどの事例をもとに対応策を紹介します。

 

事例1の場合(面接場所の勘違い)

思い込みによる判断を無くすために事前に周囲の人(就労移行支援員や家族の人など)に面接場所、服装、持ち物のダブルチェックをお願いしておく。

 

事例2の場合(初めて行く場所が分からない)

新しい場所へ行く事に不安がある場合には、できる限り事前に場所をチェックしておく。(実際にその場所まで行ってみるのもおすすめ)

 

事例3の場合(時間の管理ができない)

準備は前日に終わらせておく。想定する30分前に家を出られるようにする。(ただし、面接場所に30分前に到着してしまうのはNGです。早く着いたら時間をつぶします)

 

事例4の場合(臨機応変に動けない

起床時間のずれも予め予定に組み込んでしまい、目覚ましを更に早くセットする。アラームを複数回セットしておく。

 

この他にもよく言われるのが自分のスケジュールをいつでも確認できるように、スケジュール帳やアプリを使う方法です。何か予定の変更があればすぐに書き込んで、寝る前に必ず読む習慣をつけたり、アプリだと予定時間にアラームを鳴らせて知らせてくれるものがあります。また、前日に持ち物をすべて机の上に並べておいて当日に目視で確認するだけにしておくのもいいでしょう。その他にも、朝の準備が苦手な人は家族に手伝ってもらう方法があります。事前に自分の朝の行動(食事、歯磨きなど)の時間をおおよそで測ってもらい、遅刻しないような時間を設定して習慣化させるのもおすすめです。事例1のような状況で道が分からなくなってしまった時は、分からなくなったらすぐにタクシーに乗るという対策もありました。ざっと色々な対策をあげてみましたが、どの対策が自分に合うかは人それぞれの発達特性によっても違ってきます。対策を立てても実践できなかったら意味がないので、自分に合った対策を立てることが重要です。

対策を立てる際の重要なポイント

まず、大切なことは自分の障害の特徴を知ることです。失敗した原因を書き出してみると、その傾向も分かりやすくなります。人それぞれに違う対策ですが、大きくわけて4つの方法があります

 

1.仕組みやルールを決める

2.事前シュミレーション(前日までに持ち物や移動方法を確認、準備する等)をしておく

3.周りの人に協力を求める(家族、友人などに朝の連絡をしてもらう)

4.遅刻しない時間に面接を入れてもらう

 

上記4つのポイントについて、発達障害のある方が実施している事例も踏まえ具体的な対処法をご紹介します。

1(仕組みやルールを決める)は、まずは普段の生活リズムを整え、習慣にしている方が多いです。まどろむ時間も計算した上で目覚まし時計をセットして起床時間を安定させる方法、朝のルーティンとして前日に書いておいたメモと、机に載せた持ち物をもう一度チェックする方法もあります。

そして2(事前シュミレーション)は、面接場所だけではなく、友達との待ち合わせなどで初めての場所に出かける時にはあらかじめかかる時間、交通手段、地図や目印になる建物を確認しておく方法があります。その際にかかる交通費も予め調べて〇〇まで行くには〇〇円かかる、なども把握しておくと安心できます

3(周りの人に配慮を求める)については、中には朝起きたら〇時に友達に毎日「おはようメール」を送ることを習慣にすることで二度寝してしまうことがなくなった人もいました。友達でなくても、家族に起床時間に合わせて電話をかけてもらい、電話に出ることで二度寝防止策をしている人も。毎日はこの方法が難しいという人は、面接などの重要な日にだけお願いするのもいいでしょう。

4(遅刻しない時間に面接を入れてもらう)はすぐに実践できる方法です。面接の日程を話す際に、自分が問題なく動ける時間をあらかじめお願いすることをお勧めします。早朝や夕方を避け、自分かこの時間なら大丈夫!という時間を「〇時を希望したいのですが、ご都合いかがでしょうか。」と尋ねてみましょう勿論、会社の都合が悪ければ断られる場合もあると思いますが、もしかしたら会社側が面接時間を合わせてくれるかもしれません。聞くだけ聞いてみても損はないと思います。


ここまで色々な対策を説明してきましたが、これなら自分も出来そう!と思える方法はあったでしょうか?この他にも発達障害のある方にオススメの方法として、ご褒美を用意しておくというのもありました。大切な面接を頑張る日の朝に、きちんと起きられて準備が出来たら大好きなお菓子を食べていいことにする、というのも素敵な方法だと思います。どれがいいのかわからない人はいくつか試してみて、自分に合った方法を見つけ出してみてください。相談が出来る人は一人で悩まずに、相談するのもいい方法ですよ!